最近友人が結婚した。
仕事の後輩で高卒で働き始めた女の子。1年少し勤めて結婚である。
若いのによく結婚したね、なんてよく言われます。僕もなんだかんだ20代前半で籍を入れました。それに世の中にはでき婚だなんだと若い内から親になる人たちだっているのです。昔は14歳で嫁ぐとか古い歴史では早いうちに結婚するなんて普通でしたからね。19歳で結婚なんてなんてこたぁないわけですね。
しかしですね、なんといいますか、この女の子は普通とは違うんです。
相手は60歳の男性。初老ですよ。おじいさま。ダンディズム。加藤茶の45歳差並みにびっくり。
しかも出会いは援助交際なんです。
もう普通じゃない。明らかイレギュラー。
ある日ヴィトンやらエルメスやらの高級ブランドのものを身に付けているのを目撃し、こんな会社に勤めていて買えないだろうなーすげーなー最近の娘はなんて思ってたんです。
一度仕事帰りにマンツーマンで飲みに行く機会があり、聞いてみたら援助交際しているとのこと。
もう天地がひっくり返るほどビビった。
なんといいますか、援助交際って金のない高校生が遊ぶ金欲しさに3~4万で脂ののったオッサン相手に組んず解れつセクロスだと思ってました。
まさか社会人でやってる娘がいるとは思わず、飲んでたビール吹き出しそうになりました。
しかも結構高額なお金をもらっているらしく、普通に勤めても量販業界の賃金はいいです。それに加えて援助金とかどうなってるんですか。そりゃヴィトンやらエルメスなわけですよ。
しばらくしてからとある相談を持ちかけられました。
「実は彼が結婚しようって言ってくるの」
どうやらいつの間にか彼氏になっていた援交相手は、未成年の女の子に求婚。なんと羨ましいか。
僕もある程度年齢重ねたら若い女の子を侍らせようとか考えていました。それを60歳になったオッサンがやってるわけです。
しかもその女の子間違いなく可愛いの。本当に世の中どうなってんだ。
「結婚すればいいんじゃないの? というかその年で夜の営みはあるわけ?」
「あるよ。まだギリギリね」
あるんかい。なんという現役具合。勃たなくなってるなんてとんでもない。僕の周りの60歳はだいたい勃たないよ。
「どうやってプロポーズされてんの?」
「俺は海外のしっかりしま生命保険会社に入ってるから死んだら、凄い額が君に入るって」
金でした。そりゃあもう金。狂おしいほど金。
こんなストレートなプロポーズ初めて聞きました。死んだら金入るってことは、相手も背水の陣。老い先短いから君と一緒にいたい。けれど君はこんなオッサンの傍にいてくれると思えない。だからせめてお金を残すってことでしょ?
泣けるね。もう泣ける。いつ勃たなくなるか分からない。いつ死ぬか分からない。でも君を傍に置いておきたい。なんて寂しいんだ。失礼だと思うけど寂しいよ。
それから月日が流れ、結婚することになりましたと報告を受け、先日式を挙げました。
僕はというと実は参列せず。
招待状きていたのですが、僕はうっかり返したつもりになっていて返していなく。
気がつけば式が終わってることをFacebookで知りました。
式の馴れ初めみたいなのはいったい何て言ったんでしょうね。
援助交際から発展してーとか、プロポーズの言葉は死亡手当でーとか赤裸々に言えるわけもないはずです。
それだけが気がかりでしたが、最早謎なのでどうでもいいです。
子供作れない、とか。セカンドライフが楽しみだ、とか。相変わらず苦労は絶えないみたいですが、とんでもない金額が入るようなので、僕にも少しおこぼれが欲しいところです。
でもね、やっぱりそれは寂しいと思うんですよ。
愛がないです。本当に好きな人と巡り合ってお金がなくても幸せですなんてのが理想なわけじゃないですか。
結婚した理由は金ですなんて寂しい。
僕は嫁に聞いてみました。なんで僕と結婚したのか。きっととろけるようなラブストーリーがあるはずです。
「同年代の中では収入多かったから」
世の中金でした。本当にどうなってんだ。