17歳、1人で迎えたお正月
お店は1月3日から営業だった。
出勤するのが楽しみで、お店の皆に会えるのも楽しみだった。
「あけおめー!ことよろー」とはしゃぎながら楽しく仕事をし、朝店を閉めた。
ドレスから私服に着替えて、皆で何食べに行く?とワイワイしている時、ナンバー入りの〇〇〇ちゃんが慌てて更衣室から出てきた。
「ねぇ、財布からお金がなくなってる」
え.......................
そして周りの数人が私も!...私も!と財布を確認した。財布には丁度10万円が入っていたが
私の財布は手をつけられてなく、その代わり家賃代として封筒に入れていた8万円が無くなっていた。
ー私もやられたー
皆のテンションは急降下し、お店のソファに座り、誰?いつ?と話し合いになった。
財布から抜かれた金額は確か総額7.8万円(だったと思う)
私の家賃代のお金を入れたら15.6万円
突如、体験(試しに日払いで働く事)で来ていた子が言った。
「あいこちゃん、仕事中に更衣室入ってたやんね?」
確かに入った。
何故ならストッキングが電線したから履き替えた。ただ、それだけ...
「あいこちゃん以外に更衣室入った子見てないし」
いや、だから私はストッキングを履き替えただけで、それに私もお金取られてるし
「えー、でも財布からは抜かれてないよね?本当は最初は財布にお金入ってなかったんじゃない?皆から盗ったお金があいこちゃんの財布の中身じゃないん?」
そして私だけ、身体検査された。
家賃の封筒を体のどこかに隠してるという疑惑で古株の女性の前で下着にさせられた。
あるわけない。だって私も取られた身。
もちろん、出てくる訳もなく1人で涙をこらえて帰った。
帰宅してすぐ、違うお店を探した。
探してる途中、新地(北新地)で働いている友達に泥棒認定されてお店を辞めた
身体検査されたー!わーん
と愚痴を言っていた。
「ねぇ、君はそんな事する子じゃないってわかってる。それにそのお店は君には合ってないと前も言ったでしょ?だからうちにおいでよ」
所謂、彼女(さやさん)が働いているのはキャバクラではなく、クラブ
敷居が高く、高級店
2.3ヶ月目からは完全歩合の厳しいお店で、そこの面接を通過するのも結構難しいと聞いていた。
ただ、実績がある。ある一定数のお客様を持っていて、またそのお客様を呼べると言う口利きができたのが、私が狭き門を通過できた大きな要因であった。
数日後から働き始めた。
ドレスは露出が少なめ
髪は黒に戻し、お化粧も最低限しかしない。
言葉遣いや所作も勉強し、体に叩き込んだがお店のCASTのレベルの違いにいつも場違いだと違和感を感じていた。