和紙っ魚
あちこち出かけていくなかで、
いつまでも思い出に残る場所ってどういう場所か考えてみると、
いいひとたちに出会えた場所は、
いつまでも思い出に残っているっていう法則に
おくればせながら
いま気がついた。
小笠原は、帰りたくなる島。
あふれるばかりの自然と人口密度の低さ。
手をあげるとその場所で止まってくれるバスの運転手さん。
土砂降りのなか、レインウェアの性能テストをしてたら
心配して「乗ってく?」と声をかけてくれた(無償で)ペンションのオーナーさん。
雨がふってるのに表にたってたら
「雨宿りしていきなさい」とわざわざ声をかけに戸外に出てきた商工観光会館の職員さん。
ハイテンションなノリで「ヤバイ?」かと思いきや、
どんなことにもとても気を使ってくれて、
丸一日のシーカヤックツアーをまったく飽きることなくおもてなししてくれた
グレースオーシャンツアーズのエーちゃん。
1月1日の海開きで、進行役を務めていた地元の青年たち。
この正月を最後に、島を離れて本土に旅立つ。。
穏やかで心地よい距離感をもって接してくれたてつ家のみなさん(犬含む)。
つぎに行くなら、またてつ家、
という以外に、なにもいうことはない。
とくにベランダに設置されたお風呂はとても清潔で快適だった。。。
鳥がバスタブのそばまできて、さえずってくれた。
毎日が懐石料理で、明日はなにを食べさせてくれるのか、
楽しみでしかたなかった。
空が広くて、開放的だけど、さびしくなるほど閑散としていない。
こじんまりしてて、なんか優しい。
星と山と海がきれいな、
そんな小笠原「村」。
そんな小笠原で出会ったお店が、
来年の1月10日をもって閉館する。
”ジィジーのお魚ギャラリー (通称:和紙っ魚)”
12月なのに汗ばむ陽気のある日、
淹れたてのアイスティーをいただいた思い出が
昨日のようによみがえってくる。
どんな水族館よりも、いきいきした和紙の魚たち。
海や魚たちが身近に思えてくる。
あのすてきな作品たちは、今後もネット販売していくんだろうか。。
平成21年の来島者数は25,272人。
(平均15,000人。21年は皆既日食で増加)
※平成19年の屋久島で406,387人。
空港のない島。
ちいさな、ひなびた島。
クジラやイルカたちにいつでも会える島。
冷たい浜辺に寝転がって眺めた星空。
小笠原に、帰りたい。



