2024年のウーマンズデー。その日は一生忘れられない日になった。

数日前に受けた乳がんの生検の結果を待っていたのだが、この日先生から直に電話がかかってきた。

すぐ病院来れる?今来れる?って。

(オンラインで結果を告知されてたのに理解出来ていなかったため気づかず数日が経過…)

 

超音波検査の結果がBIRADS4cだとは聞いていたから覚悟が全くなかったわけじゃないけども。怖くないわけがない。

病院に行くと先生から聞く前に表情から読み取れた。癌ってことですか?と聞くと、イェスって。

 

この出来事の場所はトルコです。

先生は英語を話せるけど私の語学力が英語もトルコ語もそこそこなので説明を受けてもイメージはふんわり。

乳がんで、手術をしなければいけない、それも急いでやった方がいいと言っているのが分かりました。

 

検査結果の意味さえ分からず友だちに教えてもらってるような私がトルコで手術を受けるなど…

どういう切除になるのかとか納得して受けられるのか…。不安が頭をよぎってよぎって仕方がない。

 

でも先生が偶然日本で働いていたことがあるという。しかもこの病院ならわりとすぐ手術ができるという。

この機を逃したくないという先生の言葉で心が決まった。

 

癌を告知された日から一週間ちょいの記録を書きたいと思います。

 

金曜日 癌告知

昼過ぎに知らない番号から電話。出たら先生からで、病院に呼び出されて癌を知る。

 

土、日曜日 休み 

大急ぎで片付けたいこと、やりたいことに取り組む

 

月曜日 PET検査

通された個室に1.5リットルの水が置いてあって、一時間かけて9割飲むように言われた。

時間が来たら呼ばれて、検査の部屋で残りの水を飲み干すように言われて飲んだ。私服のまま検査。

帰ったらシャワーを浴びて服を洗濯して家族から離れているように言われ、念のため別の部屋で過ごした。

 

火曜日、水曜日 保険の手続きを病院でしてもらって連絡待ち

 

木曜日 血液検査、麻酔科の先生と面談

素晴らしく健康な血液、やりやすい、ありがとう!と言われた。この半年間食事すごい気をつけてた効果なのだろうか。

それなのになぜ癌になった!?という気持ちに包まれていた。

 

金曜日 手術

手術8時間前から絶食、6時間前から水分も禁止。手術2時間前に病院で受付をして、お部屋へ。

家族と友だちがついてきてくれて、かなり緊張が和らいだ。

手術用の服に着替え、腕に点滴の針を装着。先生が来て手術する部位の付近に注射をした。

これが一番痛かった!これはリンパの転移を調べるために使うやつだったみたいです。

 

手術の時間が来て、スタッフの方々が迎えに来てくれて移動。ベッドを運ぶスピードが想像してたより速い!

ちょっとしたアトラクションみたいに感じて逆に緊張が和らぎました。

手術室に入り、麻酔の先生だよ〜と言われて誰かが来たと思ったら眠くなり(いつのまに!?)

担当の先生が「こんにちは〜(日本語)」とニッコリ現れ、こんにちはと言った後からもう記憶がないです。

 

2時間くらいで終わると言われた手術で、4時間戻ってこなかったと家族と友だちから聞きました。

先生が先に部屋に説明に来てくれたそうで、転移も無し、無事綺麗に取れたから大丈夫と言われたと教えてくれました。

 

私の方はというと、気持ちよく寝ていたらぺちぺちと誰かに頬を叩かれ、なんとなくエレベーターに乗ったのを感じました。

が、まだ物凄く寝ぼけていてはっきりしてくるまで少し時間がかかったようです。

目が覚めたらすごい寒気でびっくり。でも少しづつ常温にもどりました。

痛み止めと抗生物質の点滴を交代で受けた。胸の違和感はあるものの、思ってたほどは痛くありませんでした。

 

日本と違ってかなり戸惑った点もあったけど…なんとかなった!

 

夜中の2時。ご飯ですよ〜と起こされてお芋のピューレとスープを食べ、ちょっと歩いてみましょうか、と。

看護師さんに支えられながら深夜の院内散歩。新鮮でした。無事立てたからトイレも自分で行っていいよとのこと。

 

土曜日 術後一日目

朝早く血圧測定。朝食が運ばれてきたけど深夜にも食べたせいかあまり食べられなかった。

まだ眠かったのでうとうとしていたら先生が来てチェックとガーゼ交換をしてくれた。

しばらくしてまた先生が来て、さあベッドから降りて歩いておいで、そこのソファーとかに座って好きなことして、と。

看護師さんも来て、散歩散歩と促してくる。お見舞いに来てくれた友人たちもびっくり。

点滴は一日に3回くらい。抗生物質と痛み止め。

 

傷が広がるような腕のあげ方はしちゃダメだけど歩くのはいいのだとか。

動いているおかげかだんだん食べられるように。痛みはあまり感じない。

 

 

好きなYouTubeを見て過ごした。

 

日曜日 術後二日目

動いていたからかよく眠れて身体も軽い。立ち上がる力も前日よりある。血圧も問題なし、先生がドレーンを一つ引っこ抜いた。

これは痛かった。でも一瞬の痛み。ドレーンはもう一つある。明日の朝抜いて、昼頃には退院予定。

今日は朝と昼に抗生物質の点滴、痛み止めは朝にしかしてない。でも傷跡は痛くない。痛いのは筋肉。

手術を受けた側の脇腹が疲れるみたいだ。でも動いているからか食欲も湧いてきてトルコ料理を美味しく食べられました。

 

 

明日退院できるといいです。忘れないうちに書き残しました。

 

部分切除とはいえ、やっぱりバランスが崩れるのだろうか。物を持った時のバランスが前と違う感じがします。

分からないことだらけだ…少しづつ勉強したいと思います。