以下のような記事から少し補足やら反論やら。あれこれ。
【漢字トリビア】「民」の成り立ち物語
11/26(日) 11:31配信
「漢字」、一文字一文字には、先人たちのどんな想いが込められているのか。時空を超えて、その成り立ちを探るTOKYO FMの「感じて、漢字の世界」。今回の漢字は「国民」「民意」の「民(ミン)」、「民(タミ)」とも読む漢字です。
漢字の起源は、今からおよそ三千年前、中国古代王朝・殷の時代にさかのぼるといわれています。
当時、人々はみな神を崇拝し、神とともに生きていたため、政治もまた、神の存在をうまく利用して執り行われました。
殷の国王は、神と行き来する力をもつことを示すため、占いを中心とした祭祀を催します。
神との合意を得た政の内容は、亀の甲羅や動物の骨に刻みつけ、文字として残したのです。
「民」という漢字は、全体で目を表し、そこに焼いた火箸を突き刺している様子を描いた象形文字です。
この字は、国王の権威を象徴する最たるもの。
ものを見る力を失わせることは、霊力をも奪うこと。
犠牲となったのは、殷王朝を脅かそうとした囚われの部族たちや、国王の言うことをきかない反逆者たち。
そんな彼らの目を傷つけ、力を奪う処罰を示したものと考えられています。
そして彼らは神々や殷王朝へ奉仕するものとしてのみ、生きることを許されました。
つまり「民」という文字には「ものを見る目を失わされた人」、または「神々や国に仕える人」という意味が込められているのです。
日本語の「民」の語源は「田を見る」で「田見(たみ)」という説もあり、田だけを見て稲を作る人のことを「民」と呼んでいたともいわれています。
そこには、稲作を通じて中央集権国家をまとめようとした為政者たちの思惑が窺えます。
ではここで、もう一度「民」という字を感じてみてください。
もの見えぬ民だった先人たちが、地道な努力によって手にした国民としての権利のもろさ。
視力を無理やり奪われたわけでもないのに、私たちの目は、国の政治をしっかりと見つめてきたのだろうか。
真実を見せられぬまま、都合のよい奉仕者になってはいないだろうか。
「民」という漢字のなりたちを知った今、私たちは決して「もの見えぬ民」ではないということを、改めて目を見開いて、自覚すべきかもしれません。
漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。
その想いを受けとって、感じてみたら……、
ほら、今日一日が違って見えるはず。
