こんな記事を読まずとも、本作を愛するものならば既に知っている事だろう。
35周年としてはパッとしないブルーレイBOXの発売だったが、全く期待していなかった解説書が値段以上の価値を持っていたようだ。
これまで映像特典等のインタビューにも登場した事のない一部キャストの近況を知れただけでなく、撮影担当のマイケル・ゴーニックに我々が知りたかった事のほとんど全てを証言させてしまうとは。
これにより、35年間の憶測やデマ情報が一蹴されたわけだ。
先の記事でも書いたが、シナリオに書かれたもう一つのラストシーン。
16ミリでのテスト撮影を経て35ミリで一部撮影中、D・アルジェント側からの要請で急遽変更の指示を受けたとの事。
よって幻のエンディングは完成されずに終わっていたのだ。
他にも本作の撮影スケジュールが克明に記録されており、D・アルジェントが撮影現場の見学に1時間しか立ち寄らなかったと書かれている。
これが事実なら、自分用に撮影しただのゾンビ役のエキストラで出ただのという与太話は闇に葬られるべきだ。
しかしながらコメンタリーでは真逆の伝聞が披露されており、人の記憶の危うさと発言の無責任さにより今後も語られ続けるのだろう。
更に本作の未使用映像は、全てプロデューサーのリチャード・P・ルービンシュタインの指示で破棄された「らしい」と明かされた。
だが、かつてはネガフィルムを破棄したとされた「ウルトラセブン」12話が海外ではニュープリントで放映されたように、物事には裏がある。
いつの日か。
この希望だけは持ち続けていたいものだ。