ドイツに来ている日本人留学生には、不思議な子達が多い。
私はこっちで育ち、ヨーロッパ文化になれてしまったせいか、
どうしても日本人の言い分がわからないことが度々ある。
「かっこいいですね~」
私が海外育ちだという話をすると、必ずと言って良いほど
この言葉が返ってくる。
私はこの発言をされると必ずどうして?と聞き返している。
「えぇ~。だって、外国で育ったって、かっこいいじゃないですかぁ」
日本だけでではなく、他のアジア国でも、そして
他の国々でも、母国ではない国で教育を受けたということは、
確かに、自分のホライズンを広げ、
知識・経験豊富と感じられると思う。
でも外国で育ったと話し、「かっこいい」と返ってくるのは
日本人だけに近いと思う。
試しに、知り合ったばかりのドイツ人や中国人に、
同じ話をしてみると、彼らはこんな質問をしてきた。
「どうしてドイツで育ったの?」
「これからもドイツにいるの?」
「ドイツと日本、どちらが住みやすいと思う?」
等など、沢山の質問が返ってきたけど、
「かっこいい」は一つもなかった。
でもこれは日本文化特有で、
悪いことではないと思う。
相手に深入りし過ぎたくない。
当たり障りの無い反応をしたい。
でも相手に興味があることは伝えたい。
でもね、ヨーロッパに留学するなら、
この考えは全て捨てた方が良いと思う。
なれなれしくするのは、もちろんこちらでも×。
でも中身がからっぽな発言はますます×。
何も意見が無いなら、何も言わない方がいい。
何か伝えたいなら、声に出さないと伝わらない。
ヨーロッパには、日本特有の、「空気を読む」が
ありません。
周りが察してくれる、なんて甘い考えはこっちでは
通用しないよ。
留学する前に、そして留学している方は、今、考えて下さい。
自分はどうして留学したいのか。留学しているのか。
ただ「かっこいいから」ですか。
それとも何か目的があってなのか。
どうして、この留学先を選んだのか。
こういった質問に答えられない交換留学生はわんさかいます。
じゃあ、彼らはどうしてここに来ているんだろう?
ただ日本を抜け出したかったの?
留学したことで、他の日本人とは違うと
アピールしたかったの?
理由はどんな些細なことでもいい。
でもしっかり持っていて。
そうしないとヨーロッパでは、
何も「考えていない人」と見られてしまうよ。
