欧州議会選の結果は欧州の右極化ではなく移民問題を放置しておいた各国の既存政党に対する失望があると見たほうがいいです。

つまり、イデオロギーではなくむしろ「現実」の前に既存の主流イデオロギーが敗北したのだということでしょう。

その証のひとつとしてフランスの極右政党・国民戦線は「私達はフランス人のためのフランスを掲げて戦って勝利した」と党首が明言しています。

移民問題は労働力不足を補うために安価な外国人労働者を確保するために取られた措置ですが、「多数の移民を福祉で支えるために自国民の税金を食い尽くされている」という受け入れることのできない結果を招き寄せたというデメリットのほうがはるかに大きいのです。

レイシストではない人々が極右政党に期待を寄せるのも他に選択の余地がないからで既存政党は自ら墓穴を掘ってきた結果、大敗北したのですが、残念ながら既存の政党には解決能力が全くないと大多数の国民に思われているのでおそらく次回に挽回できる可能性は低いと思われます。

これまでEU、そしてユーロを支えてきたドイツですが英国のEU脱退の懸念などの支えきれない状況を前に非常に厳しい事態を乗り切らなくてはならなくなりました。

米国の保守派の一部が「英国はEUを脱退して本来の英米同盟という路線に戻るべきである」という反応を見せており、英国のEU脱退を後押しする勢力が「時流」に乗ろうとする動きも出ています。

対岸の火事として見過ごすことは出来ないEU議会選の結果ですが、激震の終わりではなくさらなる激震の始まりとして要注目でしょう。

では、また