今回、劇場で採用される前に
まずは、
トレーニングを見学させてもらえ、
後日、実際に
トレーニングを伴奏してみる、
ということだったのですが、
今回私が生まれて初めて生で
トレーニング伴奏を聴かせてもらったのは、
この劇場10年勤務の
ロシア人ベテランピアニストのAさん。
3つ歳上でなんと同じく
3人の子供がいるおっかさん、
知り合って早速
更年期と骨盤トレーニングの話題で盛り上がりました。(えっ)
ピアニスト族には変人も多いのですが(?)
“裏方仕事に徹している人はいい人に違いない“
という私の勝手な憶測通り
とっても話しやすい方でホッとしました。
まず初対面で私が名乗ると、
「え、それ、うちらの国の名前やん?!」
と嬉しそうに言ってくれました。
(注1:私の下の名前に対してロシア人のいつもの反応)
(注2:ロシア人Aさん、日本語だったらきっと関西弁)
そんなAさん、トレーニングでは
楽譜一切無しで次から次へと
エクササイズにピッタリ合った音楽を
終始余裕で美しく奏でるのです。
とにかく素晴らしい❣️
その後、実際私も弾いてみることになった時、
劇場側が、万が一困った状況に陥った時のために
Aさんについていてもらいましょう、と
フォローアップしてくれることに。(ありがたや)
当日、
とりあえず片っ端から用意した
分厚い楽譜のファイルを譜面台に置き、
震える指と凍った背筋で
ピアノに向かった私の後ろに
Aさんがスタンバイしてくれました。
バレエマイスターがエクササイズの振り付けを
説明している間に、
ピアニストはそれに合った曲を
考えなければいけないのですが、
カチッコチ&ドッキドキの私の背後からAさんが
「これはゆっくり3拍子やね、、」
と小声で呟いてくれるのでめっちゃ大助かり。
あー、生まれて初めてのトレーニング伴奏は
Aさんのお陰でどうにかやっていけそうだわ〜
と安心したその時
「ほなわたし、
ちょっとトイレ行ってくるし。
その調子、その調子!」
と私の肩をぽんぽん叩いて
去っていってしまうではないですかっ!!!
えっ、っちょっ、、、
待っ、、、、§$%&§$%&§$%&
行かないでぇぇぇぇ〜〜〜!!!!!
早くトイレから帰ってきてね!!!!!!!
そして、、、、
私の切なる願いむなしく、、、
Aさんは
その日
2度と姿を見せませんでした。。。
翌日のAさん、、、
「あぁ、昨日?
ほかの部屋で練習しとってん。
全然大丈夫やったやろ?」
と満面の笑顔。。。
全然大丈夫ではなかったですけど
そんなAさんですが、
「ゲストティーチャーの人に
“あなたの伴奏は退屈“って
言われてしまったんですけど
どうしたら良いでしょう」
と相談した時には、
「なに??そんなこと言われたん!?!?
そんなこと言ってピアニストのインスピレーションが
良くなると思ってんのかいな!!」と
舌打ちせんばかりに怒ってくれたり、
マイスターのテンポを上げる指示に即反応できなくて
「えりんば!もっと速くの意味はもっと速くだぞ!!」
と怒られた時も、
「キビシイ〜」と嘆く私に
「あーダンサー族は音楽家より雑やから
気にせんとき!」
(ダンサーの方ごめんなさい)
いつも何気なく即フォローをしてくれるのです🥲
マイスター達から信頼を置かれ、
ダンサー達からも慕われるAさんは
今後間違いなく私にとって良い道しるべに
なってくれることでしょう☺️
ゲストティーチャーの方もその後、
ご自身のケータイを取り出して
バレエ伴奏曲のアプリを教えてくれたり、
時に厳しいマイスター(ウクライナ人)も
トレーニングの後には
「オツカレサマ〜。ヨクナッタ。」
と日本語で言ってくれたりするので、
ありがたき飴と鞭なのです
こうして
良き同僚&上司にも恵まれたことは
本当に有難いばかり。
そうそう一番トップのバレエディレクターも
同じくアラフィフ女性なのですが
この方がまたとーっても人間的&魅力的で!
アラフィフはきっと脂が乗って
いちばんイイお年頃に間違いありません
人生後半戦まだまだこれから!!!💪💓
娘と♡