ここまでプロトタイプ(試作品)製作のためにブレッドボードを使ってきましたが、これはそのままサイトに持っていくには向いていません。ちょっと触っただけでジャンパーワイヤ―は外れてしまいますし、何より各種部品の固定ができません(現在の作品では、各モジュールが浮いた状態になっていると思います)。モジュールの多くには基板の隅に小さな穴が開いているので、これをつかって木ねじで木版に固定するということもできますが、最終的にはやはりすべてはんだ付けをすることが望ましいです。このときの基板となるのが、ユニバーサル基板というものです。
アメブロの仕様が変わり、Amazonのページを埋め込めなくなったので、直リンクを貼ります。
あるいは「ユニバーサル基板」で検索。
6cm×8cmくらいのものが一番よく使います(5cm×7cmのほうがたくさん売っていますが、この1cmの違いで、モジュールが乗り切らない、ということが多いです)。
はんだ付けのやり方まではこのブログで説明はしません(うちの学生が、何もつけずに電線同士を熱してくっつけようとしていたことがありますが・・・それははんだ付けじゃなくて溶接)。基板にモジュールをはんだ付けし、裏で端子同士を電線で(やはりはんだで)つなぐというのが最も直接的で、かつ確実で外れづらいです。こんな感じです(図(a))。
ただし、このやり方だと、一つのモジュールが故障した際に交換が大変です。多数の端子ではんだ付けされたモジュールを外すには、基本的にペンチやニッパーでもぎとるしかありません。この問題を避けるためには、メスのヘッダー(ソケット)を使って、モジュールがちょうどはまるようなソケットをつくります。メスのヘッダーはこちら。
図(b)のようにすると、例えば個々のモジュールが故障しても、適宜交換することができます。メスのヘッダーを裏で配線することもできますし、あるいは隣にオスのピンヘッダ―を並べ、裏でそれらを接続し、オス同士を表でメス―メスジャンパーワイヤ―で結線することもできます(意味不明?下の写真を見て下さい)。オスのピンヘッダ―とメスのジャンパーワイヤ―は、ブレッドボードとオスのジャンパーワイヤ―よりもずっとしっかりはまるので、本接続にも向いています。このやり方だと、プロジェクトが終わった時に、モジュールを再利用することができます。
図(b)と同じようなやり方ですが、(c)のようにすると、裏面がやたらと煩雑になるのを防げます(その分、表面が煩雑になりますが)。(c)のやり方でつくった例の写真を下に示します。
これを木板に固定するとロガーボックスに入れやすくなります。下の写真の例では、8cm×12cmと大きめなユニバーサル基板を使って、マスターとスレーブをどちらも同じ基板上に配置しています。下にある4つの端子台は、センサーへの5V印加・GNDと、センサーからの信号線(12チャネル)とのインターフェイスになっています(写真ではまだ端子台とロガーをつなげていませんが)。