実はボク・・・
ワケあって6日前の夜からホテル暮らしをしています。
そのワケとは・・・
いつものように市民の困りごと相談を聴く仕事を終え
もう一つの仕事(講師業)のために移動しホテルへ入ったところへ電話が入りました。
見覚えの無い番号でしたが、現住所地の市外局番(固定電話)だったので出てみると・・・
「今日〇〇さんとお話されましたよね?
〇〇さんがコロナウイルスに感染していることがわかりました。」
と保健所からの電話でした。
「濃厚接触者では無いとは思われますが、念のために検査を受け結果が出るまでは行動を控えてください。」
と。
「動くなと言われても・・・仕事の前泊でホテルにチェックインしたところなんですが。」
とボクが云うと
「出来るだけ動かないように、人に会わないようにしてください。」
と。
「ホテル側にこの事は伝えた方がよいですか?」
と訊くと
「濃厚接触者では無いと思われますし、検査の結果が出るまでは言わなくていいです。」
と。
「検査の結果っていつ出るんですか?」
と訊くと
「5日後の21日にPCR検査を受けてもらいます。翌日に検査結果がわかります。」
「えっ!?それまでずっとホテルから動くなってことですか?」
「出来るだけ行動は控えてくださいとしか言いようがありません。」
ということで、急きょホテルでのひきこもり生活がスタートしました。
ココで約1週間・・・どうしよう・・・
ぁ、まずは授業が出来ないことを会社に伝えて代役の先生をお願いしないと!
すぐに電話をして事情を説明し、代役の先生の手配をお願いしました。
次に打ち合わせをする予定だった方々にもキャンセルのお願いをしました。
そして、行動を控えろと言われたところでしたが、行動を控えるためにということで買い物に行き1週間分くらいの食料を買いました。
SNSで友達数人が投稿していたコイツらもせっかくの機会なので1日1個ずつ食べようと買っておきました。
それ以外にも解熱剤と携帯用の酸素を買っておきました。
マスクして外出するのが日常になり、お店に入る時には検温と手指消毒をするのが当たり前になっている今日このごろですが、なんか変に意識してしまい消毒液をいつもより多めにかけて擦りこんでいました。
買い物もしたし・・・これから約1週間・・・どうしよう・・・
と、少し思いましたが、いくつかの仕事や打ち合わせをする予定だったので、パソコンや書類など一式車に積んでいたので別に困ることはありませんでした。
買ってきたものや荷物を整理し落ち着いたところで検温。
36度3分
ま、そんなすぐに出るもんじゃないですがね。
こんな感じでボクのホテルにひきこもり生活がスタートしました。
事が事だけに、人に言うことも出来ず(仕事関係など極一部の方には話ましたが)人に会いづらい世の中になったとはいえ限定的でも人に会う暮らしから孤独と戦う日々になりました。
とはいえ、ネットの環境さえあれば資料をつくったり打ち合わせをすることも出来、予定していたイベントも急きょオンラインに変更して開催することも出来ました。
ホント便利な世の中になったものです。
不思議な体験もしました。
同じ空間で同じようなものばかり食べていたせいでしょうね。
何日かすると「アレ?今日って何日だっけ?何曜日だっけ?」と思うことが度々ありました。
記憶障害で日時がわからなくなる方ってこんな風に毎日不安に思っていらっしゃるのかなぁ~と思いました。
3日目か4日目くらいから、身体のアチコチに痛みというか違和感を感じるようになりました。
・・・が、コレはただの筋肉痛でした。
筋トレしてたので。
それにしても・・・
筋肉痛が遅れて出てくる歳になってしまったんだなぁ~・・・
食事は、料理は好きなので調理する場所があれば問題無かったんですが、それは叶わず・・・
ポットと小さな冷蔵庫だけという制限があったので困りました。
朝:シリアルとヨーグルトとバナナ
昼:カップ麺と野菜ジュース、そしておやつ
夜:豆腐と納豆とチーズなど
というオーダーを組んで挑みました。
ココで役に立ったのが・・・
シェラカップと携帯用の折りたたんだりできる箸やスプーンなどのセット!
車に乗っけておいて助かった~
そして、いつも弁当を持っていくときに一緒に入れている・・・
オリーブオイルと胡椒。
コレがあったら味に変化がつけられますからね~。
持っててよかった!
あとこのロールちゃんがボクの心を癒してくれました。
2本しかなかったので、台紙の折り目(3等分)を目安に大切に食べました。
好きな人はわかりますよね~。
そんなこんなで不便ながらも孤独ながらも
そんな状況をどうしたら少しでも楽しく過ごせるか?を考えながら暮らしていました。
そして迎えた検査の日。
保健所に行きドライブスルー形式で検査を受けました。
検査といっても唾液を取るだけなんですが・・・5cc
でもその唾液を取るのがけっこう大変で、けっこう出ていると思っても1回1ccになりませんでした。
ただ、ここで介護の仕事で得た知識がとても役に立ちました。
『唾液腺マッサージ』
一緒に数名それぞれの車内で唾液を取ってましたが、たぶんボクが誰よりも早かったと思います。
そして・・・運命の結果発表の今日・・・
夕方までに連絡がくるとのことでしたが…
陽性だったらどうしよう・・・
最初の電話がかかってきてからずっと
体調はどうなってしまうんだろう?ガタイが良く頑丈そうに見えるけど肺が弱いから重症化するのか?
ということも気になりましたが、それ以上に
ココに本当に泊まっていていいのか?言わなくてもイイのか?
仕事はどうしたらイイだろう?今後どうなるんだろう?
陽性だったらホテルや職場や近所に言わなきゃいけないけど・・・どう思われるんだろう・・・
と、考えないようにしようと思ってもどんどん不安が大きくなっていきました。
気を紛らすためにやっていた資料作りの手も止まるようになりました。
体温を測って0.1度でも上がるといよいよか・・・と思えたりもしました。
そういえば口の中がピリピリ違和感あるな~とも強く思うようになりました。
そしてかかってきた電話
結果は・・・
しばらくして、一緒に居た別の職場の方も陰性だったと連絡が入りました。
おどろくことに、さっきまで強く感じていた口の中の違和感は全く感じなくなっていました。
『病は気から』とはよく言ったもんです。
とても貴重な体験をしたと思います。
ぁ~~~・・・良かった~~~