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<位置> 深浦町大字北金ヶ沢(通称:千畳敷) 40度46分3.79秒 140度3分41.71秒

 

<地学素材名> 浸食・隆起


深浦町千畳敷から、北(鰺ヶ沢方面)に数100m進むと、海岸に奇妙な岩が見えてきます。この奇妙な形の岩は、西洋のカブトに似ていることからカブト岩とよばれています。カブト岩のそばに駐車場もありますから、海岸におりて観察してみましょう。

 

<観察ポイント>
・カブト岩の奇妙な形はどうしてできたのだろう

 

<考えられること>
・根元の部分が細くなっているのは、ほぼ海面と同じ高さなので、波による浸食が原因だろう。
・この部分だけが、まわりよりも数m高く残っているのは、どうしてだろうか。
・岩石にできた亀裂などの影響で、まわりの岩石がもろくなったのだろうか。
・この部分だけが、何らかの原因でまわりよりも堅くなって残ったのだろうか。
・かつて、浅い海中でできた地層が、隆起して現在の高さになったと想像できる。

 

<カブトの形のでき方>
・波による浸食で根元が削られて細くなったことは想像できるが、どうしてここだけ岩石が残ったのかははっきりしない。
・現在のところ、詳しい形成プロセスは十分に解明されていません。
・すぐそばの、千畳敷海岸は西暦1793年2月8日の地震で数m隆起してできたので、その時の大地の動きが関係しているのかも知れませんが、まだよくわかりません。