Chef's Table(シェフのテーブル)というドキュメンタリー映画を観ました。
紹介されていたのは、イタリアのシェフ、Massimo Bottura(マッシモ・ボットゥーラ)。
彼の代表的な一皿は、Tortellini Walking into Broth(だしに向かって歩いていくトルテリーニ)と呼ばれるものです。
写真でわかるように小さいパスタが6つだけ並んでいるんですが・・・
このシェフはイタリア人。
お母さんやおばあちゃんの手作りパスタを、バクバク食べてしまう様子を見て、手作りパスタをもっとリスペクトしながらじっくり味わって欲しいと、手作りトルテリーニを6つだけお皿に並べたそうです。
1つ目のトルテリーニは、2つ目のトルテリーニと味が違うはずだから、と。
手作りパスタを作る技術の高さ、味の深さなどを
味わってほしかったのですね、きっと。
ただ、食べるのではなく。
マッシモはトルテリーニ6つだけ並べて、どうして「どうだ!」と構えていれたのでしょうか?
この世で一番おいしいお料理はおふくろの味!!と豪語するイタリア食文化にならって、たくさんトルテリーニの入っている料理を出したほうが、もっと早く成功したのではないの?
お金ももっと簡単に入ってきたのではないの?
でも、マッシモはそうしなかったのですね。
なぜかというと、
トルテリーニを味わって食べたい!と思ってくれる人だけに向けて、この一皿を作った
からだと思います。
その結果、
マッシモのレストランは
ミシュラン3ツ星、世界で3番目
にランキングされています。