別荘佳景 ④夕食 | くまの温泉旅日記

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宿の情報は宿泊当時のものです。
最新の情報は宿のHP等でご確認下さい。
あくまで個人的な感想ですので参考程度にご覧下さい。
記事、写真の無断転載・転用は禁止です。

※プレオープン期間の宿泊です。

別荘佳景さんの夕食をご紹介します。
宿泊料金はルームチャージ制で夕食は含まれていません。
夕食はルームサービスがあります。
外に食べに行くのもOKです。
ルームサービスのラストオーダーは19時。
私たちは遅い時間にランチを食べていたこともあり、19時ギリギリにルームサービスを頼んで遅めの夕食にしようと思っていました。
露天風呂の湯温がぬるすぎてスタッフに調整をお願いしたとき、スタッフから夕食はどうするのか聞かれました。
上記の通り、まだお腹が空いていないので、19時頃に注文する予定と伝えました。
すると、19時のラストオーダーぎりぎりではなく、出来るだけ早めに注文して欲しいとスタッフに言われました。
スタッフが退室してすぐにお部屋の電話が鳴りました。
先程お部屋に湯温の調整に来たスタッフからで、「19時以降の食事希望でも料理の注文はもっと早めにして欲しい」と催促の連絡でした。
時間内にスタッフの仕事が終わるように、調理も早く終わらせたいという宿の都合が感じ取れる話し方でした。
ラストオーダー19時とメニューには書いてありますが、ラストオーダーぎりぎりで大量に注文すると宿に嫌がられると思いますので、ルームサービスを利用する場合は早めに注文した方がいいと思います。

別荘佳景さんに宿泊するにあたって、既に宿泊された方の口コミを探しました。
もーせんの奇妙な冒険」のもーせんさんがプレオープン直後に宿泊されて詳しくブログにレポして下さっていました。
私のブログよりも詳しくて参考になると思いますので、別荘佳景さんに興味がある方はもーせんさんのブログをご覧下さい。

↓もーせんさんのブログの別荘佳景さんの記事
別荘佳景 その1
別荘佳景 その2
別荘佳景 その3
別荘佳景 その4
別荘佳景 その5

催促の電話の後、急いで注文する料理を決めて、18時頃にはフロントに連絡しました。
夕食の時間は19時半からでお願いしました。
実際スタッフが夕食の準備に来たのは19時40分過ぎ。
テーブルセッティングをして、最初の料理がテーブルに並んだのは19時50分。
早めに注文するように催促されて、言われた通りに早めに注文しましたが、食事開始は指定した時間の20分遅れでした。
一般的な旅館の部屋食の場合は、夕食開始時間の少し前にスタッフがお部屋に来て準備するものですけどね。

テーブルセッティング

テーブルにクロスがかけられました。


料理は多めの1人前ということでしたが、私たちはどの料理も1人前注文して2人でシェアしました。

ミズのこぶ 雫石本わさび盛り 1,300円

茹でたミズをお皿に盛っただけの料理です。
添えられている山葵か塩を付けていただきます。
良く言えば素材の味がダイレクトに感じられます。
量が多くて味が単調なので夕食の終盤までなかなか減らず持て余しました。
私の地元、秋田でもミズはよく食べるのですが、秋田ではミズをたたきにして粘りが出たものに味噌や醤油など調味料で味付けして食べるのが定番です。
これだけ大量ならただ茹でるだけじゃなく、たたきにしたり、油で炒めたり、和え物にするなどして複数の味付けで食べ比べできるようにするとかもう少し工夫した方がいいのではないかと思いました。


熟成岩魚のなめろう風 1,200円

岩魚を定番のお造りではなくなめろう風の味付けにすることで川魚特有のくさみも感じずご飯との相性が良さそう。
ご飯と一緒に食べたいね、ってことでご飯が来るまで残しておくことにしました。
この料理を残しておいて本当に良かったと後で心底思うのでした。


最初にミズと岩魚の2品が運ばれてきました。
後は料理が出来次第順次運ばれてきますが、2品ずつ運ばれてきました。


いわい鶏の金平巻 1,500円

牛蒡を鶏肉で巻いた煮物。
どこかで食べた味だなぁと思ったら、昔近所のスーパーで売っていたお惣菜にそっくりでした。
昔食べたお惣菜とよく似た味で懐かしい。


岩魚の揚げ出し 1,300円

岩魚を鱧の骨切りのように切れ目を入れて衣で揚げてあります。
岩魚がふわふわで味付けも良く夕食でこれが一番美味しかったです。


長芋すり流し味噌汁 700円

釜の底にすりおろした長芋が入っています。
健康を考えて薄味にしているそうですが、もともと薄味の味噌汁が長芋で余計にぼやけた味になっていました。
個人的に長芋は無い方がいいと思います。
それか長芋は別添えにして、お好みで味噌汁に加えたり、ご飯にかけてとろろご飯にしたりできる方がいいと個人的に思いました。
フロント棟からお部屋まで運ぶタイムラグからかお味噌汁は熱々とは言い難く、ほんのり温かい程度でした。
釜に入れて配膳するなら固形燃料で加温できるようにした方がお客さんも熱々の味噌汁がいただけていいのではないかなと思いました。


香の物

ご飯に付いていた香の物。


白米 600円

ご飯はしゃもじでほぐした後の写真になっていますが、私たちがほぐしたのではありません。
運んだスタッフがほぐした訳でもありません。
スタッフは1枚目の写真の蓋がされた状態で配膳してそのまま退室しました。
釜の蓋を開けたらすでにご飯がほぐされた状態になっていました。
しかも縁に米粒がこびりついていて、見た目が汚らしくてドン引き。
こんなに雑に汚らしくほぐした釜飯を出す宿は初めてです。


参考画像 

もーせんさんが別荘佳景さんで注文した枝豆ご飯。
こちらはほぐした形跡がありません。


もう1枚参考画像

もーせんさんが別荘佳景さんで注文した山菜ご飯。
こちらもほぐした形跡はありません。


普通はスタッフがご飯をよそったりしない限り、勝手に釜のご飯をほぐした状態で客に出すことはしないと思います。
なぜ今回汚くほぐした状態でご飯が配膳されたのでしょうか?
このご飯、パサパサで美味しくないというか、ハッキリ言ってものすごく不味かったです。
芯が残っていて固くてお米本来の甘さ、美味しさは全く感じられませんでした。
ここ数年で断トツにワースト1の美味しくないご飯でした。
釜に吹きこぼれの跡があったので直火で炊いたのでしょうが、水加減か火加減を間違ったのか完全な失敗作でした。
見た目からして米粒にツヤが全く無く、美味しくないだろうと食べる前から分かるような仕上がりでした。
おそらく厨房でご飯の蓋を開けたところ、ご飯がパサパサだったので底が焦げていないか確認するためにご飯をほぐしたのだろうと思います。
で、焦げていなかったので問題ないと判断して雑に汚くほぐしたパサパサの見るからに不味いご飯を平気で客に出したということなのでしょう。
素人が一目見ただけで失敗作だと分かるご飯を平気で客に出してお金をとる料理人と宿の経営者の神経を疑います。


メニューにある白米の説明には、
「雫石産あきたこまち」を生産者に直接契約栽培してもらっています。
低温精米と水にもこだわっています。

と立派な能書きが書いてありました。


お米のブランドや生産者、精米方法や水にこだわる前に、基本的なご飯の炊き方を練習した方が宜しいのではないかと思いました。
炊き方が下手過ぎてこだわりのお米が台無しです。
これだったら炊飯器で炊いた方が失敗無く美味しいご飯が炊けるのになぁと思いました。
私もたまに鍋でご飯を炊くことがあります。
素人の適当調理なので、少し固めの炊きあがりになったり、水っぽくなることもあります。
でも今回の別荘佳景さんのような不味くて食べられない程のパサパサの失敗作になったことはありません。
素人以下の調理で失敗した料理を平気で客に出す宿に怒りを覚えました。
こんな失敗作の料理を客に出して恥ずかしくないのでしょうか?
よくこんな失敗作でお金とれますね(怒)


旦那は一口食べて「不味い。無理。」と言って食べるのをやめました。
旦那は持参したポテチでお腹を満たしていました。
飲み物は持ち込み禁止でしたが、お菓子は禁止とは書いていなかったので持ち込みしました。
お部屋にお茶菓子も無かったし、お菓子くらいは許していただきたい。
それにご飯が不味くて他の料理を追加しようにもラストオーダーはとっくに終わっていましたし。


私もご飯はそのままだと不味すぎて食べられません。
でも他に食べる物も無いのでお茶漬けにして無理矢理流し込みました。
残しておいた岩魚のなめろう、ミズに添えられていた山葵、緑茶のティーバッグで自作のお茶漬けを作りました。
岩魚のなめろうを残しておいて本当に良かった~。


私は食通ではありませんが、ご飯だけはこだわりが強くてご飯が美味しくないのは絶対に許せません。
料理がイマイチでもご飯が炊き立てで美味しければそれなりに満足できるくらいご飯大好き人間です。
なので不味かったご飯の怒りをネチネチ書いてしまいました。


ご飯、お味噌汁、香の物の配膳で夕食は終了です。
最後の料理の配膳の段階で食べかけだった食器類は朝までお部屋に置いたままです。
食事終了後にスタッフが食器を回収しに来たりはしてくれません。
21時以降はスタッフの休息時間、とお部屋の冊子に書いてありました。
21時以降はフロント業務も終了します。
21時までに仕事が終わるように、20時過ぎ以降は食器の回収をしないということなのでしょう。


お部屋に食べ終わった食器を朝まで置きっぱなしってどーなの?
せめて廊下に返却用の食器を置く棚でも置いて欲しいです。
廊下は無駄に広いのだし。
寛ぐはずのお部屋に大量の使用済み食器を朝まで放置って旅行気分が台無しで興ざめです。
こんな宿初めてです。
スタッフの休息優先でルームサービスの片づけは後回し。
客が使用済み食器に朝まで囲まれていようが関係ないってことなのでしょう。
グランドオープン後は改善されているかもしれませんが、改善されていない可能性もあり…
朝まで食器放置が嫌な方は夕食の開始時間を早めにして、20時までには食事が終わるようにした方がいいと思います。
20時前までならたぶん食器を片付けてもらえると思います。
ドリンクは20時ラストオーダーなので、20時までなら食器の回収もしてもらえると思います。


参考までに宿泊時のルームサービスのメニューを記しておきます。

◇珍味
・ミズのこぶ 雫石本わさび盛り 1,300円
・岩魚の甘露煮 1,000円

◇煮物
・いわい鶏の金平巻 1,500円
・大ぶりなめこと大根の炊合せ 1,200円
◇焼物
・岩手牛の温泉ロースト 2,700円
・いわい鶏の焼き鳥 1,500円
・岩魚炭火焼 1,300円
◇揚物
・地物野菜ときのこの天婦羅 1,300円
・岩魚の揚げ出し 1,300円
◇刺物
・姫神サーモンの三点盛り 2,300円
・熟成岩魚のなめろう風 1,200円
◇飯物
・舞茸ご飯 900円
・白米 600円
・おにぎり 舞茸ご飯 600円
・おにぎり 白米 400円
◇汁物
・長芋すり流し味噌汁 700円


宿泊当時はデザートがありませんでしたが、グランドオープン直前に宿泊された方の情報によるとデザートメニューが3品あったそうです。
料理の内容は季節によって変わるでしょうし、グランドオープン後は価格も変更があるかもしれません。
事前に連絡すればメールやFAXでルームサービスのメニューを送ってくれるそうなので宿泊予定の方はメニューを事前に確認された方がいいと思います。


別荘佳景さんの料理はヘルシーな食材と調理法をモットーにしているそうです。
出汁をしっかりと使い塩分は控えめにしているそうです。
味噌汁は薄味過ぎてお出汁の旨味も味噌の風味も感じられませんでしたが、他の料理は特に味が薄いとは思いませんでした。
味覚は個人差があるので何とも言えませんが。
薄味の健康志向の料理が好みの方には向いていると思う反面、メリハリのある味付けや一般的な旅館のコース料理が好みの方には不向きだと思います。
ラストオーダーは19時と早いので、後で小腹が空いても徒歩圏内にコンビニはありません。
おやつを食べたい方は事前にコンビニ等でお菓子を調達しておいた方がいいかもしれません。
ただし、いろいろ注文の多いお宿なので、お菓子を持ち込みする場合は事前に宿に持ち込み可能か確認した方がいいかもしれません。
あとで宿に注意されても私は一切責任を負えませんのであしからず。

今回私たちが注文したルームサービスは総額約8,000円。(飲み物2杯分を含む)
事前にもーせんさんのブログを拝見して、あまり好みの料理ではないと思ったのでお昼を多めにがっつり食べておきました。
福田パンさんとぴょんぴょん舎さんでランチのはしごをしたのはこの為です。
ルームサービスの料金は割高に感じられたので、安いメニューに絞って注文しました。
安いメニュー中心に注文して、どれも1人前で品数も少な目にしました。
お昼を遅い時間にしっかり食べていたのでこれだけの量で足りましたが、一般的な旅館の夕食並の量を注文して、お酒も注文したら今回の倍以上の金額になると思います。
参考として、もーせんさんは夕食は2人で飲み物込みで18,000円くらいだったみたいです。
お昼に食べたぴょんぴょん舎さんは2人で合計3,822円でした。
ぴょんぴょん舎さんでは4千円以下でお腹いっぱいになったのに対し、別荘佳景さんでは8千円で物足りない感じです。(いろんな意味で)
何よりも最後のご飯が失敗作でものすごく不味かったのが夕食の印象を悪くしました。
現在の宿泊料金は夕食別で1人あたり34,560円(税込)なので貧乏人の私には再訪は無理そうですが、万が一再訪するなら夕食は外で食べると思います。
ぴょんぴょん舎さんもいいし、旦那の友人(岩手在住)に繋温泉近くの美味しい焼肉屋さんを教えてもらったので夕食はそのどちらかで食べると思います。
往復タクシー代を払ってもルームサービスを注文するより安く済みますし、食べたい料理をお腹いっぱい食べられる方が私たちは満足度が高いので。
もしルームサービスの内容が大幅に変われば、もう一回チャレンジしてみようかなとも思いますが、現状のままならもういいかな、と。
料理の好みは人それぞれです。
個人的な感想ですのでご了承下さい。


続く