芸術には興味のない私ですが、熱海のＭＯＡ美術館は気になっていました。
美術館の「あるもの」をぜひこの目で見たくて。
でも観覧料1600円。旦那と二人分で3200円。
美術館に美術品でない「あるもの」の為だけに二人で3000円以上払うのは
無駄だと思い気になるものの訪問できずにいました。
ところがファーム高輪倶楽部 熱海さんでチェックアウトの際フロントにある
紙切れに目をやると「ＭＯＡ美術館 招待券」と書いてあるじゃないですか！
招待券ってことは無料です。
これは行くしかないでしょ！ってな訳でありがたく招待券をいただいて
念願のＭＯＡ美術館に行ってまいりました。
ちなみに有効期限は２０１２年１２月までだったので現在は招待券は
配っていないと思います。
駐車場に到着すると満車状態。
熱海市内の宿泊施設に招待券をばら撒いていたみたいで混雑してました。
皆さん考えることは同じですね～。
前置きが長くなりましたが、私が見たかったのはこれです↓
エントランスから続くエスカレーターです。
エントランスから美術館本館までは約６０ｍの高低差があります。
両サイドに上下１基ずつ、計１４基で総延長約２００ｍのエスカレーターが
美術館本館へ導いてくれます。
天井がさまざまな色に変化してその美しさは圧巻です。
いつまでも見ていたい美しさ。
実物を見ることができて感激です。
この美術館にエスカレーター目当てで来たのって私くらいなんだろうなぁ。
ここで写真撮っていたの私だけだったし。
エスカレーターを昇りきったところにあります。
こちらも天井の色が変化します。
美術館の展示品もせっかくなので観覧しました。
国宝３件、重要文化財６５件、重要美術品４６件を含む約３５００件を所蔵
しています。
芸術音痴の私でもどこかで見たことあるな（学生時代の教科書とか？）と思う
作品が何件かあったので美術に興味のある方ならきっと満足できると思います。
が、私が興味を持つのは違うことばかり。
エスカレーターは斜面に建っていますが、自然環境を損なわないようとの配慮から
オープンカット方式を採用し、山の斜面を上から掘り下げて通路を設置し、
完成後もう一度土を盛って木を植え、元通りの山に復元してます。
円形ホールには世界６カ国から集めた１０種類の大理石が敷き詰めてあります。
本館ももちろん立派な建物です。
黄金の茶室や能舞台まであります。
１９８２年に開館したそうですが一体総工費いくらかかったのか？
ネットで検索した情報によると６年半の工期を費やし総工費は当時の金額で
２５０億円だとか。
なるほど。
これだけぶっ飛んだ施設、個人や一企業では建てられませんよね。
私は建築物に興味があるのでＭＯＡ美術館の桁外れの施設とお目当ての
エスカレーターがタダで（←ここ重要・笑）見られて大満足でした。
美術に興味のある方、建築に興味のある方は行って損はない施設だと思います。
ＭＯＡ美術館
静岡県熱海市桃山町26-2
開館時間 9:00～16:30（最終入館16:00）
休館日 木曜日
観覧料 一般1600円