GENOVA★MANIA 

GENOVA★MANIA 

イタリアに恋して15年、ジェノヴァに暮らして早6年!!
この一風変わった“閉鎖的”な町が大好き。
そして一見とっつきにくいジェノヴェーゼたちも、私にはなぜか超ツボなのです。

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今日のブログは職場(?)ネタ。


この町には二校のインターナショナルスクールがある(らしい)。一校はチェントロから少し離れた高級地に位置するアメリカンスクール。で、もう一校が私の勤めている(なんて書くとカッコいいけど、週に数時間パートで雇われているというのが実際のところ)インターナショナルスクール。


私には子供がいないので今現在直面している問題ではないが、ここに住み続ける限り、いつぞや生まれる子供がハーフになる可能性もあるわけで、もしそうなった場合のバイリンガル教育は非常に大切なことだと思うし、アイデンティティーの問題や、異文化心理についても個人的に興味があるので、(この学校での働きやすさ云々はさておき、)なかなか興味深い体験である。


さて、今日は中学1年生の英語の授業を代行することになった。といっても、課題はすでに担当教師から出されているので、私は見張りをするだけとのこと。なんだ簡単じゃん♪

って、そんなうまくいくわけない。


お昼休みからワラワラ帰ってきた子供たち。普段とは違う先生(しかも東洋人)を見つけてギョッとするも、とりあえず席に着く。


「こんにちは、みんな。午後の二時間、英語の先生の代理で来ました」

と簡単に自己紹介。すると、

「なんか日本語でしゃべってみて!」

「一人、クラスメートが廊下で泣いてるの」

「私の名前、日本語で書いて」

「先生、僕中国語で挨拶できるよ!」(←されても返せないんだが・・・汗)

と一気にしゃべり出す。

オイオイ、私は聖徳太子かって。


「はい、みんな静かに。この授業中にやらなくちゃいけないこと、わかってるね?」

との質問には

「はーい!」

と元気いっぱい。なかなか可愛いじゃないか。


・・・だが、全く静まる気配なし・・・。


「先生、この単語ってどーゆー意味ですか」

こういう真面目な質問はよしとして。


「筆箱どこかに置いてきちゃった。探して来ていい?」

言語道断。急いで取って来い!


「日本人もお箸を使って食べるんでしょ?」

って、あんたなんで学校にお箸持って来てんの?!


そんな中、一人。でしゃばり過ぎず、でも自己主張はちゃんとしたい小柄な男の子がいて、おしゃべり連中に囲まれながらも彼だけは「先生!」と手を挙げてつぶらな瞳でこっちを見てる。素晴らしいですね、ご両親。彼のような生徒は将来が楽しみです。


「うん、どうした。質問?」

と聞くと、その彼は真面目な顔で、

「先生はどこのサッカーチームのファンですか」(これには思わず笑ってしまいました・・・。)


ジェノアと言って、彼がドリアーノでもイヤだし、サンプと言ってジェノアーノでもイヤだなと思ったので(ジェノヴァには、ジェノアとサンプドーリアの二つのサッカーチームがある)

「あなたはどこのファンなの?」

と聞くと、

「ミラン」

という回答でした。。。

チャンチャン♪


こうして振り返ってみると微笑ましくて思わずクスッとしてしまうのだが、結構大変な2時間であった。真面目に課題に取り組む子、しらけムードでこっちの顔も見ようとしない子、おしゃべりが過ぎる子、ぼんやりしてる子・・・まぁ色々な子供がいて当たり前なんだけど、これらを一まとめにするというのは、本当に骨の折れる仕事だなぁとつくづく思ってしまった。しかも今日のクラスは17人。私たちの世代は一クラス40人とかだったんじゃない?と考えただけで眩暈が・・・。


みんなどんな大人になるのかな。

閉鎖的なジェノヴェーゼ気質 x 広い視野 by インターナショナルスクール = ???


なかなか楽しみである。


I ドキドキ GE


今では自他共に認める(?)ジェノヴァマニアな私も、実はここに住み始めた頃はこれといって毎日感激していたわけでもない。どちらかと言えば海より山の方が好きだったから、海があるということも私にとっては特にプラスでもなかった。


ただ、所狭しと並ぶカラフルな建物を見るのはいつでも目に心地良かったし、交差点で止まった何台ものバイクが、信号が青になると同時に我先にと飛び出す様をバスから眺めるのも大好きだった(ジェノヴァは海と山に挟まれたその狭い地形から、バイク人口がとても多い)。


でも、あの頃はなぜか中部イタリアに強く憧れていて、もしなんのツテもなく留学するのなら迷いもなくウンブリア州を選んだと思う。岡本太郎氏の「須賀敦子のアッシジと丘の町」(河出書房新社)を愛読していたせいかもしれない。


そう考えると、ジェノヴァには少しずつ、本当に少しずつ愛着を持っていったのだと思う。もちろんそれには家族や友人の存在が欠かせないけれど、歩き出したことも大きいのではないかと思っている。


えぇ、そうですよ。バス代をケチるため・・・(汗)


これはイタリア中の町に言えることで、何もジェノヴァだけではないと思うけど、普段何気なく歩いている道でふっと顔を上げると、こんなモニュメント前からあったっけ?みたいな発見が多い。




これはジェノヴァの目抜き通り、9月20日通り(ヴィア・ヴェンティセッテンブレ)の途中でお目見えするもの。ちなみに発見難易度★


しっかし、カッコいい。


I ドキドキ GE



最近よく考えること。


もし。

もし、6年前に住み始めた町がジェノヴァじゃなくて、例えば別の町-ピサとかアオスタとルッカとかウディネとか-だったら、今頃その町の大ファンになっているのだろうか。ブログを始める際、名前はピサマニアにしようとか、絶対ルッカマニアだよね、なんて思うのだろうか。


先日、用事があってミラノに行った。せっかくだから、ハイソなカフェでゆっくりお茶でもして都会気分を味わおうなんて思っていたのに、気づいたら一刻も早くジェノヴァに帰りたいと思っている自分がいて、結局予定していた電車を早めて帰ってきてしまった。ブリーニョレ駅に着いた時、なんだかホッとした。


イタリアにはカンパニリズモ(お国自慢、郷土愛)の精神が息づいていることはよく知っていたけど、まさか自分もその仲間入りをすることになるとは思っていなかった。白地に赤十字の旗印を見る度に、海洋国家として名を轟かせたジェノヴァ共和国を思ってドキドキしたり、ジェノヴァのアクセントで話すねと言われると、それはそれは嬉しかったり。


やっぱりそれは、この町がジェノヴァだからだと思う。他の町だったら、私もここまでオカシくなっていないと思う。確かめることができないのが残念だけれど。


まぁ、とにかく。

大好きな町に住んでるって、なんかいい。


I ドキドキ GE