小包を開けると
そこには、なんとも可愛らしい
造花でできた置き物と
カードが添えられていた。
カードには
「ホワイトデーやで。俺は凪にふさわしい男になって、
自分を磨いて、凪を幸せにするって決めたよ。」
私は、正直、どうしていいのか分からなくなった。
何年でも待っていると腹を決めたのだ。
今、連絡を取る事は
本当に正しい選択なのだろうか・・・。
２日程、考えていて
連絡をしないでいた。
でも、やっぱり御礼だけは言おうと思った。
すぐに見れる携帯のメールではなく
PCのメールに
「届いたよ。ありがとう。頑張ろうね。」
と送った。
彼からは、すぐに返信があった。
「なんでPCなん？」
どう言う事なのか、わからない。
彼は、私と離れて成長して戻ってくると言ったのだ。
２月２９日に会って、お互いの気持ちを確認した。
３月１４日に、どうして連絡が来るのか分からない。
ここに、私と彼との
温度差が生じてしまったのだ。
私はPCメールに返信した。
「連絡を取らずに、にゃんぢが地に足がつくようになったらっていってたよね？
今、連絡を取ってもいいの？」
返信が来た。
「俺は。２月２９日に会って、凪の大事さが分かった。
好きでたまらない。」
戸惑った。
そんなに早く結論が出たの？
私の覚悟は？
拒絶された時の苦しみはなんだったの？
結局、彼次第の恋愛なの？
彼がいなくてもいい様に、
私は私の生きがいや、趣味を見つけて頑張ってる。
私が、返信出来ずにいると、
携帯が鳴った。
呼び出し主は、もちろん、しんじ。
頭が混乱していた・・・。
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束縛～愛になれなかった恋～
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