今日は私が持っているレイラニウクレレの話題です。
■出会いとLeilaniの歴史について
平成16年(2004)頃、お茶の水にあったパンミュージック(現在はギタープラネット)で2Aグレードコアのソプラノラウンドホールウクレレを中古を見つけ入手したのがLeilani Ukuleleとの最初の出会い。弾き込んであ
げないとボディが鳴らない。鳴るまでには時間がかかると言われていて、手強いイメージですが、その成長の過程を見ながら長期に渡って楽しめるというのが魅力の一つ。
KamakaやMartinといったいわゆるウクレレのトップブランドに興味を持ち、いくつかのウクレレに手を出しましたが、自分自身が天邪鬼な性格もあり、レアな世界に魅力を感じていました。当時はウクレレブームはここ最近ほどは盛り上がっておらず、ウクレレを製作するブランドやルシアも今ほど数多くありませんでした。当時はロプリンジとレイラニがハイエンドウクレレの新興勢力として台頭していました。
Leilani Ukuleleのルシアはフロリダ在住のHale Leilani氏。
しかし、非常に残念なことに2007年8月30日55歳という若さでフロリダの病院で御逝去されました。その後、遺志を継いだ奥さんを含めたスタッフにより"Neo"Leilaniが一時
期販売されていました。こちらも現在では製作完了となってしまったようです。私自身はLeilaniを知ってからわずか3年でLeilani本人が他界し、今はもう新たな作品は手に入らないので大変残念ですが、私のウクレレ世界の中心であることは間違いないです。違う魅力のあるウクレレとの出会いはありますが、レイラニの魅力は唯一無比です。何故それほどまでに惚れ込んだのか?「製品の品質の高さと音色?」、単純にこう言ってもその真意はなかなか伝わらないかも知れませんね。その特長について少し書いてみます。
■特長
・ボディサイズはソプラノ、コンサート、テナー。テナーは後にカッタウェイモデルがラインアップに加わりました。スタンダードは14フレットジョイント。モデルにより12フレットタイプもありました。ボディサイズは小振りで、ボディ厚さも他社と比べると薄目の設計。テナーカッタウェイはノンカッタウェイに比べて深胴ボディになっています。
・何といっても一番の特長は貝殻シェルの形をあしらったサウンドホール。型式によってはオーソドックスなラウンドホールタイプもあります。
・厳選された材料が選定されています。凄まじい杢目のコア、目の詰まったホンジュラスマホガニー、美しいフレームやバーズアイが入ったメイプルが基本。その他にもリンバウッド等を使ったモデルもあります。
・ヘッドにはブランドロゴが入っていない。潔いシンプルデザイン。
・様々な限定モデルも発売されました。
;マホガニーラウンドホール コンサートサイズの初代Ohta-San Model
;アフリカンマホガニーを使用したソプラノサイズのOhta-San Model スタンダードモデルと高級な・フレーム材を使用した限定の上位機種
;メイプル テナーカッタウェイに赤青緑黄の4色カラーリングバリエーション クロサワモデル
・指板は、ココボロが基本的に使用されています。エボニー指板のオプションもありました。
・ネックはマホガニー・ウォールナット・メイプル・ウォールナット・メイプル・ウォールナット・マホガニーが積層されたサンドイッチ構造になっています。メイプルボディやコアネックカスタム仕様は両外側材ががメイプルあるいはコアを贅沢に使っているものもあります。
また、アフリカンマホガニーのOhta-San ModelはMartinの様な、ワンピースマホガニー仕様のネックでした。
・塗装仕上げはラッカーです。薄く塗っては研いで仕上げていく工程を何回も繰り返していきます。時間が経つに連れ琥珀色に色付き、塗料がボディと馴染んでいき木目と一体化していきまるで工芸品を見ている様です。見ているだけでも時間を忘れる位見とれてしまいます。また、よく見るとボディ内面も塗装が施されており、大変丁寧な作り込みが見て取れます。但し、ラッカーによる仕上げであるため、保管管理が難しく、経年によるウエザーチェックが入ってしまうものが多いことが残念。これが貫禄を増すという見方もありますが、、
・音の特色は何と言っても甘く艶やかな音色にあると思います。サスティーンが大変豊かで、人間で例えるならば、美し女性が甘い声でささやくような感じさえします。
・leilaniの弦は出荷時はGHSのLOW-Gが張ってあります。私はずっとGHSで弾いていました。最近、AQUILAでも弾いています。AQUILAはテンションが強いので弾かない時の管理はしっかりとした方が良いと思います。
■楽器紹介
これまでとても多くのLeilani達と出会ってきました。現在は、コアテナーカッターウェイ2本。コアコンサート2本。マホガニーコンサート1本。バーズアイメイプルソプラノ1本。に落ち着いています。どれも少しずつカスタムなウクレレ達です。少し紹介したいと思います。
★Leilani Tenor Shell Soundhole 5AKoa(2006)★
トップ・サイドバックとも5Aクラスのフィギュアドコアを使用したテナーサイズ。ネックはマホガニー。
指板はココボロです。こちらのウクレレの特長は何と言ってもワイルドな杢目のコア材を使用している事でしょう!
見ているだけで心が満足します。あっは~。
カッタウェイタイプ。こちらもギアペグなので、チューニングが安定しています。
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