☆育成にかける想い | 心のアンテナ日記

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元気印の研修講師 大嶋博子のブログ

すっかり真夏の暑さの東京です。

今日からOJTを担当するトレーナーさんたちの研修です。

職種も年齢層もさまざまな皆様。

お互いにあまり知り合いでもないので、
集合時点ではやや硬い雰囲気。

こういったことは企業研修ではよくあるので、
私自身もできる限り場の空気を暖めながら進めていくように意識しています。


そもそもOJTのような育成の担当になること、について
捉え方っていろいろですね。

担当になったからと言って、日常の業務が減るわけでもなく
要するに+αですから、お忙しい方であればあるほど、そのご負担は大変なものでしょう。

だいたい前半のところで、本音を伺う時間をお取りするのですが
毎回必ず意見は割れます。


そもそも、ご自身がお若い方は自信がないという感覚があります。

さらに、ベテランでも前述のとおり。超お忙しい方はなかなか育成に時間をとることが難しいのです。

そのお話を伺っていて今日思ったのは、
それでも人のせいにしたり、後ろ向きの愚痴が少ないな、ということ。

折角出会ったのだから、やはりちゃんと育つようにできる限りのことをしてあげたい、という
想いが伝わってくるのです。

その想いがあるからこそ、現実的な時間の無さを考えたときに、
新人に申し訳ないな、と思って一歩引いてしまうという方が結構いらっしゃいました。


研修でもお話ししたのですが
私はこういった、相手に育ってほしい、という想いがまず一番大事だと思っています。


育成は得意不得意もありますし、どれくらい忙しいかどうかも
トレーナーにより様々です。

もちろん、手とり足とり身近に寄り添っていられたら、
新人の様子もよく見えますから、トレーナー本人もやりやすいでしょう。

でも、一方で新人は完璧なトレーナーを求めているわけではないと思うのです。


関わる時間の多さも大事だけれど、その深さや密度も大事。
時間が短いから必ずしもそれができないとは思いません。

この感覚って、働くお母さんの子育ての悩みと似ていますね。

ただ、自分の子供は無条件にお母さんを求めますが、
新人はそうとは限らないところが大変です。


それでも私は、育成で一番新人にとっての幸せは

自分の成長を心から望んで、喜んでくれる人がいること、だと思います。

会社に入り、そこでそんな風に本気で自分のことを想ってくれる先輩が一人でもいてくれたら、、、

なんて幸せな事でしょうね。

こういった思いはなかなか人に言われて育つものではないので、
そういった思いを最初から持っていてくれるトレーナーたちの姿勢を
有難いと思いました。

それさえあれば、というほど簡単ではないと思いますが
それでも、その想いが伝わると信じたい。

だからこそ、私はどの様にすれば
トレーナーの想いが新人にちゃんと伝わっていくか、を
そんな関わりができるように、全力でサポートしていきたいと思いました。


人を育てることに正解はない、絶対もない、
だからこそ、とことん面白いし、嬉しくもある。

そんな風に思っていただけるように、明日も全力で頑張りたいと思います。