10月28日、阪急阪神ホールディングスの出崎社長は取締役の辞任と一億円を超える返金に応じる事の記者会見が行われました。
マスコミは各社揃って「偽装!偽装!」のオンパレードを開始、社長自らの「誤表示」という弁明も届かず世間では「リッツカールトン=偽装食材で顧客を騙す」の方程式が形成されて しまいました。
この事件、私は最初から疑問を持ちました。
偽装とされた「レッドキャビア」テレビではレッドキャビアは「マスコ」(マスの魚卵)で「トビコ」(トビウオの魚卵)ではない。と定義づけられていましたが、果たしてどうなのか?
阪急阪神ホテルズが「誤表示」としていた例は以下の通りです。
芝エビ → バナメイエビ
霧島ポーク → 神戸産ポーク
九条ネギ → 他のネギ
信州産そば → 中国産そば
手作りチョコソース→ 既成品を使用
鮮魚 → 冷凍マグロ
レッドキャビア → トビウオの卵
こればかりでなく、マスコミには提供したホテルレストラン以外にも大学の学食や競馬場、病院などが含まれた資料を報道資料として提供しました。
(食材について)
まず、レッドキャビアの件。 キャビアは(魚卵)を指し、トビウオの卵も大枠でキャビアです。 食の世界では、チョウザメの魚卵をキャビアと呼びますが、ヨーロッパではキャビアは魚卵 の総称として使われております。
トビウオの卵はレッド(赤い)キャビア(魚卵)に間違いがないし、大きさや食感からすればマスコをそれと呼ぶ方が違和感があります。
続いて、鮮魚。 通常、マグロは冷凍での輸送が基本というのは周知の事実であり、冷凍でないマグロは「生マグロ」と表示されます。
鮮魚とは何を持って鮮魚というのか、ホテル側の基準もありません。
(施設について)
リッツカールトンのレストランと競馬場の売店は価格はもちろん顧客層も用途も違います。料理に使用した食材とメニューの表示の違いが顧客側にどのように認識されるのかが違う わけで、ホテル側が示した「メニュー表記とは違う」リストの中に全て含まれてしまっております。
企業において、事件や事故の場面で、いわゆる「小出し」をしてしまった事により大きな問題を招くケースもありますが、それ以上に、出す資料と内部調査の危機管理体制が最も重要であると 感じます。
今回の事件は食を扱う業種でありながら、危機管理の不備が大炎上を招いたとしか思えません。
