博士課程も4年目を迎えて、人から「いつ卒業するの?」あるいは「今年で卒業?」と言われることが多くなった

 

でもそんな時、僕は答えに困ってしまう

 

なぜならいつ卒業できるのか自分でもわからないからだ

 

この感覚は博士課程まで進学した人(でかつあまり優秀ではない人)にしかわからないかもしれない

 

学部や修士と違って博士課程は単位によって卒業/修了が判定されるのではなく、大学院の定めた修了要件(往々にして外部の雑誌論文の掲載何件など)の達成によって判定される

 

そして外部の雑誌に論文がいつ掲載されるかなんて、いくら自分で計画を立てたところで自分でコントロールできる事象ではないのだから、いつ卒業できるのかなんて自分でもわからない

 

卒論や修論のようにとりあえず卒業論文・修士論文を書いて提出すればOK、と言うわけにはいかないのだ

 

と言うわけで僕は毎回人から「いつ卒業するの?」と言われた時、答えに困る

 

それでも最近は正直に、相手の理解を得られないのを承知で「わからない」と言うようにしている

 

また同じ流れで「卒業した後はどうするの?」と聞かれることも多いが、こちらも僕の答えは「わからない」だ

 

自分の卒業(修了)すらわからないのに、いわんや修了後のことがわかるわけなかろうに

 

こうして人との対話を拒否する「わからない」マシンが誕生してしまうのであった