ミクロメーター | サムライ時計師スイスで修行してきました!

サムライ時計師スイスで修行してきました!

スイスといえば自然、銀行、そして時計。
いやいやそれだけではありません。
ハイジの故郷は、実はこんな国なんです。
(ヨーロッパ 海外 海外生活)
そして帰国しました。

これが何だかわかる人はマニアか時計師に違いない。

Chronomtre
(状態良好、箱もしっかり付属されている)

この道具は「Micrometre」(ミクロメートル/ミクロメーター)といって、
時計の部品の長さや太さを測ったり、
工具のメンテナンスや製作をするときのガイドになったりと、
時計師にとって非常に便利なものである。

先端にツメがあり、そこから延びているレバーを
開いたり挟んだりすることで、モノをつかみ、
円周の目盛りで数字を読みとる。

下の小さな円には「4」までの数字が表示され、
中心の長い針が一周すると「1」。
四周過ぎまで測定可能。
その小円の目盛り「1」で「1ミリ」。
つまり、4ミリ強の大きさのものまで測定可能。
というわけである。

5ミリは小さいと思われるだろうが、私たちにとっては当たり前の数だ。

内部構造はいたってシンプル。

micrometre
(下に3本の足がついているので、そのまま寝かした状態で使う)

うずまき状のスプリングが伸び縮みすることで、
文字盤側の針が回るしくみになっている。

文字盤には「Ecole d'horlogerie Geneve」
(エコール・ドロロジェリー ジュネーヴ/ジュネーヴ時計学校)とある。

スイスにある時計学校の生徒たちは、
合計で60時間・約8日かけてこの道具を実習で製作するという。

これをとある知人から格安で譲ってもらったのだが、
そもそもこんなに大切なものを手放す気持ちがよくわからない。

まあ、おかげで私にまわってきたので文句はないのだが。

この知人は同タイプのものを4つ持っているという。
ひとつは自分のものだとして、あとの3つは一体?