外から見た日本 | サムライ時計師スイスで修行してきました!

サムライ時計師スイスで修行してきました!

スイスといえば自然、銀行、そして時計。
いやいやそれだけではありません。
ハイジの故郷は、実はこんな国なんです。
(ヨーロッパ 海外 海外生活)
そして帰国しました。

SAYURI

日本では「SAYURI」という映画が公開されているそうですね。
もうご覧になった方もいるでしょうが、花街の芸者の人生を綴ったこの作品は
アーサー・ゴールデンのベストセラー小説をもとに、
かのスティーブン・スピルバーグが製作・指揮をとっています。
外国人の視点から捉えた、「ニッポン」がどのように描かれているのか、
ジュネーヴでも公開されたら是非見に行ってみたいと思っています。

ジュネーヴには街の大きさに反して映画館がいくつもあります。
日本映画も結構やっていて、特に北野武、中田秀夫、是枝裕和などの
映画賞受賞監督作品はみな知っています。
日本映画は人気があって、常に観客が多いです。

私にとってヨーロッパで観る日本映画は、日本を再確認することが多く、
フランス語字幕でどのように日本語が訳されているかなんてことにも
興味があります。
それから、必ずと言っていいほどスイス人やフランス人の友人・同僚に
映画の感想や意見を聞かれるので、話題の一つになっていることも確かです。

「SAYURI」に戻りますが、そういえば先日、フランス人の友人から、
「芸者って何をしているのか」、「芸者は×××(汚い言葉です)なのか?」
と聞かれました。

日本人としては、ここでしっかり答えなければならないと思い、
「芸者は、日本の文化・伝統芸能を守る立派なひとつの仕事なのだ。」
と説明を始め、
「日本の踊り、歌、楽器の演奏や会話の相手、食事の給仕をしたりする。」と、
こんな風に言ったわけです。

なるほど、と彼は思ったようでしたが、その後に、
「夜の相手はするんだろ?」
と当たり前のように言うのでした。

いや、それは基本的にない。

と答えると、彼はとっても不思議のようで、
どうやら、芸者を誤解しているようでした。
芸者を呼んだ場合ウン十万はくだらないと知ると、
「そんなに大金払って、ご飯食べて、歌を聴いて、眠くなって、それでバイバイ??」
おかしい、おかしい、と連発していました。

会話の時は少々お酒が入っていたので、こんな感じだったのですが、
ほかの日本に詳しいフランス人に聞くと、それは、ヨーロッパ人の
メンタリティーなんだ、芸者は「Geisya」として知っていても、「芸者」としては
知らない人が多いとのことでした。

日本は「わび・さび」 の世界ですからねえ。

みなさんは外国人に日本のことを正しく説明してあげられますか?