フィリピンの飛行機内で優しいお姉ちゃまと。
ずっと姉弟仲良くね。
愛してるよ。
フィリピンの飛行機内で日本の正装(笑)
フィリピンに再度移住して半年余り、予想以上のハプニング続きで、計画している事もいまだに始める事すら出来ていない。
このハード過ぎる試練をお与え下さっている神様をもうそろそろ嫌いになりそうだった。
そんな時、神様の飴と鞭の使い方が絶妙過ぎて何も言えなくなり、もっと頑張らなきゃと前向きにならざるおえない出来事があった。
海外からの中古品を扱っているお店でなんか良さそうだから買ってきた、と嫁が買ってきた貫入模様のある重厚な湯呑みと、おじいちゃんとおばあちゃんの可愛い絵が書いてある小さなペアの湯呑み。
最初は嫁が自分で使う為に買ってきたのかと思っていた。
数日前の事、中1の娘が洗い物をしてくれた際に、手が滑って自分のお気に入りの湯呑みを割ってしまった。
その湯呑みは、自分が世界一尊敬する亡くなった父の形見で、父が可愛がってた妹の旦那さんから貰った贈り物だった。
父が亡くなり、自分がその湯呑みを形見として貰い受けた。
父が毎日愛用し、自分はいつもその湯呑みを洗っていたので、フィリピンに来てからはたまにそれで酒を飲むと、厳しくも優しい亡くなった父とまた一緒に飲んでいる感じがして心が安らぐひと時だった。
娘も形見なのは知っていたので、本当に申し訳なさそうに心から謝ってくれていた。
確かに、もう生涯使おうと思っていた父の形見の湯呑みを割られたのは相当ショックだ。
でも
洗い物をしてくれたり、言葉も知らない異国の地で勉強も頑張り、誠意をもって心から謝っている娘の事を責めるなんて出来ない。
それどころか、気持ちを察し心から謝ってくれている娘を誇りに思った。
そしてその数日後、嫁が重厚な湯呑みと可愛い一対の湯呑みを買ってきた。
嫁はしきりにその貫入模様の入った湯呑みを、ねえそれいいよね?もしかしたら鑑定団とかでめっちゃ高く鑑定されちゃったりするんじゃない?と話していた。
そこでふと考えて聞いてみた、
あれ?それもしかして俺の為に買ってきてくれたの?
すると、
そうだよ、真央がお父さんのやつ割っちゃって、大事にしてたからかわいそうだなと思って、、、
なんだかめちゃくちゃ嬉しかった。
普段は余りそんな事は言わない嫁が、父との思い出を察してわざわざ買ってきてくれた、そしてその時思った、確かに父との思い出は大事、でも、今自分と人生を共にしてくれているのは、今ここにいるかけがえのない家族、どんな事があろうとも全ての事において前を見て進まなければいけない事に気付かされた。
普段はきっついうちのじゃじゃ馬奥様だけど
異国の地でふれた嫁の優しさに心機一転もっと頑張ろうと思った。
嫁から貰った湯呑みがこれから俺の宝物
本当にありがとう。
ずっと仲良く、みんなで人生楽しく生きようね。