肛門脱症の症例 | 大阪本院・天六・箕面にて鍼灸・整骨・マッサージ・インディバを行う総合治療院「玄武堂」

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《肛門脱症とは》

肛門脱症(脱肛)は、肛門内の粘膜が肛門外へ出てくる状態のことです。

特に、内痔核という、肛門近くの直腸の粘膜にできるいぼ痔や肛門ポリープ(良性)が肛門から脱出して起こるものが多いです。

また、直腸が肛門から脱出してしまう"直腸脱"もあります。

原因としては、

  ・排便時に強くいきむ

  ・長時間の座位

  ・出産時のいきみ

などにより局所のうっ血を生じ、

内痔核が成長、また内痔核の固定が緩くなることが原因とされています。

加齢に伴い内痔核を固定している筋肉が痩せることや筋力低下も関係していると考えられています。

 

症状としては、

  ・肛門部の違和感

  ・トイレが近い

  ・尿漏れ

  ・尿が出にくい

  ・便秘

など排尿排便にも支障をきたします。

内痔核ができる組織には痛みを感じる神経が無いため痛みは無いですが、内痔核の固定が緩み排便時に肛門の外に出たり、粘膜が裂けた時には、痛み、出血などの症状が生じます。

 

軽症時の間は、排便後自然に戻るか指で押すと中に戻りますが、症状が進行し重症になると、指で押しても戻らず出たままとなり、痔核が大きく腫れ、強い痛みを生じることもあります。

 

 

《症例》

 〇80代 女性

 〇令和6年5月に肛門脱症により入院・手術

  術後に肛門部の違和感、痛みが出現。

  便秘が1週間続く。

  退院後、当院を来院。

 

 〇治療経過

  今回便秘と肛門部の痛み、違和感の治療を行った。

  治療穴には、

   ・承山

   ・足三里

   ・三陰交

   ・身柱

   ・百会

  へ刺鍼。

  また、身柱にはお灸も行った。

  治療後、数分で肛門の痛み、違和感が消え、4時間後に排便できた。