主訴:左肩関節周囲炎
40代女性 OL
現病歴:
半年前に思い当たる原因なく左肩の痛みを自覚した。整形外科にて肩関節周囲炎と診断され、電気治療、マッサージを受けるが症状は不変。来院時は安静時の違和感、屈曲、外転、回旋時の疼痛、運動制限がみられた。
治療:
痛みの部位から手太陽小腸経筋、手少陽三焦経筋の病症を疑った。関衝穴、少沢穴の圧迫後、肩関節外転運動の可動域がやや改善されたため、手少陽三焦経筋と手太陽小腸経筋の経筋体操を行った。肩関節外転時の痛みの軽減、可動域の改善がみられたが、回旋時の痛みは不変であった。肩関節を囲むような痛みは足太陽膀胱経筋の病症でもあるため、至陰穴を圧迫し肩関節の運動をしたところ回旋時の痛みの改善がみられたため、カーフレイズの要領で足太陽膀胱経筋の経筋体操を行った。
経過:
治療直後から肩関節の外転、屈曲、回旋時の痛みがほぼ消失したため、自宅において同様の体操をするよう指導した。