横山です。
このブログを書くのも、最終回です。
4月30日付で、玄武堂を退職することになりました。
4月27日の水曜日、家に帰って、晩ごはんを食べていました。
テレビでは、NHKのBSプレミアムで「一本の道」という番組をやっていました。
イタリアの山々が広がる映像。
ふと、往診先の患者さんのお部屋から見た、生駒の山々を思い出しました。
患者さんがベッドに座り、私がしゃがんで足をマッサージしていると、
患者さんは、窓の外に広がる生駒の山々を眺めながら、
「あの煙突からなぁ、煙が横に流れてると、風が強いんや。」
とぽつりと一言。
「ふーん、そうなんやね。」
なんということのない会話を交わす、ゆったりとした時間が、大好きでした。
もう、会うこともないんだなぁ。
そう思ったら、寂しさがわいてきました。
他にも、
あの話をあの患者さんにしよう、こんなことを聞いてみよう、
と思って、
あぁ、もう話をすることはないんだなぁ、と思い直す。
そんなことが続いています。
3年前、マッサージの力が弱すぎて、関目では役に立たない、と言われながらの異動でした。
なので、3年後、自分がこんな気持ちになっているとは、予想もしませんでした。
本当にたくさんの患者さんに、施術者として育てていただきました。
施術内容に悩みすぎて、2階からの階段を下りていて踏み外したこともあるし、
反省しすぎてめまいと吐き気で倒れたこともあります。
その一方で、うれしさで10センチぐらい宙に浮いたこともあります(笑)
本当に、全力でぶつかっていった3年間でした。
今は、感謝しかありません。
関目院は、ほぼスタッフが入れ替わることになりました。
しかし、私の大切な後輩たちは、これからも変わらず、
少しでも良い治療を、と思いながら互いに助け合っていくと思います。
どうぞ、見守ってやってください。
そして、関目スピリットで、ビシバシと文句を言ってやってください(笑)。
たくさんの仲間に出会えて、本当に幸せでした。
関目院3年、梅田院と足すと7年、その前の時期を足すと足掛け10年。
本当に、長い間、ありがとうございました。