「親にしてくれてありがとう」産声のない天使たちに捧げるルポルタージュ















“産院は天国と地獄が同居する場所”——身を持ってその事実を知っている人は意外といるのではないだろうか。お腹の中で息絶え、「おめでとうございます」の言葉もなく、緊迫した空気の中で産まれた我が子を見たとき、母親は何ができるのだろう。『産声のない天使たち』(深澤友紀/朝日新聞出版)は著者である深澤氏が声なき声を地道に取材したルポルタージュだ。
![]()
この文章が特に心に沁みました。
「妊娠をしたときは誰もが「元気な子が産まれますように」と願う。しかし、無事に出産を経て、我が子が成長していくと、そうした祈りは「いい学校に行けますように」や「将来有望な子になりますように」という願いに変わっていってしまうことも少なくない。ひとつの命が健康に存在し続けていることは当たり前なように思えるが、実は大きな奇跡だ。」