まとめ結論から言うと僕の今回の中古車購入作戦は大成功だった。唯一不安だった物件の品質も期待通りどころかそれ以上だった。僕個人について言えば次回もまた中古車はヤフオクで 買おうとするだろう。しかし、当然のことながらこれは誰がどうやっても上手く行くというものではない。上手くいくための条件を次に掲示するのでご参考にされたい。
業販物件を探せヤフオクには雑多なプレイヤーが刺さりこんでいる。これらをふるいにかけて良好なものだけを残さなければならない。store出品のものはカーセンサーと同じと考えるべきなので除き、それ以外の出品者で最低でも数十の車の取引履歴が ある出品者で悪い評価のない人を探したい。スタート価格(建値)のつけ方も相場感からずれていないものがよい。一般人がここで買ってメリットを出すためにはとにかく業販価格を狙うと同時に業者と同様のリスクを負う覚悟が必要だ。
現金払いが望ましい業者が相手の場合、ローンも取り扱っているケースは多い。しかし、これは手続きに時間がかかる。現車確認ができるような位置にいるならすんなり行く場合もあるが遠隔地の場合は郵送でのやり取りでローン会社の審査を通し、契約書をやり取りしなければならない。 今回のように「今月末までに名義変更完了」が売主の目的である場合 これは難しいと思う。また、売主は基本的に業者間取引を前提にしている部分があるから、その意味でも現金で買える物件をまず探すべきものと思う。現金でいくらまでの車が買えるかは人それぞれの事情だろうが一般的には 車両本体が自動車取得税の免税点である50万円未満のものが狙いではないだろうか。
節約可能な金額は手続き等をすべて自前でやるとして、一般店頭価格との差はおよそ20~25万程度だと思う。これにより、一般店頭市場で60万クラスのものが取得税のかからない40万くらい(諸経費別)で 手に入る感じである。逆に言うと、このくらいのメリットがなければあえてリスクを冒してヤフオクに挑戦するのはどうかと思われる。これは中古車業者の通常の利ざやとは必ずしもイコールではない( 業者が一般に売る場合には通常なんらかの点検整備、美装をかけるから)が、大衆車なら大体この金額がどんな車でも標準的な粗利であることに間違いはない。
基本は現状渡し売主に費用を払って整備渡しにしても良いが、わざわざ整備を頼むくらいなら買ってから近場の点検に持ち込んだほうが良いに決まっている。また、中古車で細かい傷や使用感を気にするのはそもそもが 間違っている。気になるなら購入後に自分で手をかけるべきだ。また、アフターサービスを要求するのも筋違いだと知るべし。
趣味性の高い車や希少車も狙い目高価格帯であってもこのような希少性のある車の売買はオークションに最も適したカテゴリーだ。外国車でジャガー、オペル、audiあたりの良い物件を安く探すにはヤフオクは悪くないと思う。通常120万コースが80万台で、ということはありそうだ。ポルシェやメルセデスなどの高価格帯も相当数の出品があるがここまで来ると これを現金で買える人ならヤフオクを使うともあまり思えないし、ローンで、というなら近場のディーラーとどのくらい差があるか、ちょっと想像できない。ここは本当に業販取引に事実上限られるのではないかとは思う。ただ、どんな車であっても取引の本質は同じでやることは変わらない。
手続きは自前が基本名義変更を代行します、という相手も多い。しかしそれではヤフオクを使う意味は減ってしまうだろう。難しくはないのでこれは是非自分でやりたい。僕が今回やったのは車検残りの車両の転入と名義変更だった。同じ管轄同士ならナンバーは変わらないのでもっと楽だ。逆に車検新規の場合は考え方が二つあり、現状で 買い叩いてしまってからこちらで車検を取るのと、予備車検を取ってもらってこっちの陸運局で登録するのとだ。急ぐときは後者のほうが良い。いずれの場合も仮ナンバーは必要。
リサーチは余裕を持って最低でも1ヶ月はリサーチ期間としてみておきたい。できれば2ヶ月以上。ここで市場を見渡して狙いの物件の相場感を知るべきである。建値は相場の基準にならない。ファーストビューを狙って 1円だの10円だの1万円だのという建値は多く、それはノイズだと思ったほうが良い。希望落札金額や実際の落札金額を1ヶ月くらい見て大体のところを知るべきだ。
現車確認は是非したほうが良いこれは本来当たり前である。自分のケースはごく稀な成功例だと思うので一般化したくないのだ。しかしそうはいっても北海道の場合はそれは難しいから対策として次のことを挙げておく。
あらかじめ気になる部分の詳密な写真を要求するこれに手間取るような売主は避ける。本来、売主は現車確認を望んでいる。後で無用なトラブルになるのを避けたいからだ。僕ははじめから札幌であることを明かして 現車確認できないけれども売主さんが信用できそうなので、と言って交渉に臨んだわけだ。後から聞いたらやはり多少の躊躇はあったらしい。こちらが「新規」だったことが一番心配材料だったようだ。ともあれ、車の状態を確認するのにいくらしつこく聞いても聞きすぎということはないと思う。
信頼できる第三者に見てもらうもし出品者の近場にそういう人がいるなら、なんらかの手間賃を払って労を取ってもらっても良いだろう。売主にとっても初めての相手はリスクを伴うので顔が見えるのは最大の安心材料なのである。自分は今回あまり電話は使わなかったが、電話でのやりとりもお互いを知る上で重要なポイントとなろう。
諸費用、法定費用についてよく知ろうここは重要である。店頭で買う場合にももちろんこれが一番問題だと思う。最低限必要なのは車検が残っている車の場合の自動車税月割り相当額(これは厳密には 納税義務があるのではなく、納税を果たした前所有者への負担分担の意味で行われている業界慣行だ)およびリサイクル預託金相当分(これはリサイクル券の売買 になる)。 自動車の価額が50万円以上になるなら取得税が別途かかるが、これは移転登録時の申告になる。 車検切れの車を買う場合はもう少し複雑だが、話を簡単にするためには売主に「予備車検」を取ってもらい、買主は車を陸運局に持ち込んで税金と自賠責だけ払う形にするのがよい。 こういったことを知らないと結局誰かに頼むことになり、法外とは言わないまでも余分な費用を払うことになる。業販の世界ではこういったことはお互いに知っているという前提があるから安くもあるわけだ。
陸送は安くできるがリスクもあるので注意前出の「ゼロ」がサービス品質は最も信頼できる。しかし、当然それだけコストもかかることなので、もっと安い選択肢をと考える人もいるだろう。そういう選択肢はかなり存在する。 しかし、そういう業者を選ぶ際には荷の引き取り方法、運送方法、積み下ろし時の受取りは誰がやるのか、買主の手に届くまで誰がどこで保管するのかといったことをきちんと チェックしよう。
品物より相手を良く見極めようこれは前に詳述した。信頼できる相手さえいれば、距離も克服できる。距離が克服できれば選択肢が増える。それだけ妥協的選択をしなければならないケースが減る。これが ヤフオクで中古車を買うことの大きなメリットだ。
取引アシストツールを活用しようカーセンサーなどの車検索サイトとヤフオクの違いは実はここにある。車検索サイトはカタログであり、情報収集はできるが取引支援ツールはない。せいぜい質問フォームくらいだ。 結局相手の見極めも支払方法の決定も別交渉になる。ところがヤフオクはまず支払い金額をここで決定できる。安全な支払方法も用意されている。相手を評価するツールがあり、 「取引ナビ」がある。これらは決して複雑な仕組みではないが、これらがあるとないとでは大違いだ。これらを有効活用して自分の手足を動かし、少しのリスクを負担して大きなメリット を享受しよう。
おわりに車はそうそう気軽に買える買い物ではない。値段もそれなりだし、一度買えば向こう数年は付き合ってゆかねばならないのが通常だ。それだけ誰でも慎重に事を運びたいと思うだろう。 新車なら何の心配も要らないが、中古車の場合はいろんなリスクが伴うものである。普通の人の意識ではそんなものをヤフオクで買うなどというのはとんでもないことに思われるかもしれない。 しかし、近場で現車を見ながら決めるのに比べたら何十倍もの広い選択肢の中から自由に選ぶことができたし、全く初めての相手でも大変誠実な良い売主と物件に巡り会えたことも また事実なのである。そして一切を自分の手でやることでおそらく20万以上の金銭を節約することができた。後には良い車と信頼できるパートナーが残り、皆がハッピーだったのである。
よくよく考えてみたら、顔の見える地元の中古車業者だからといって本当に良いものを納得できる価格で出しているかどうかは疑問だ。業者の信頼性は直接のつながりでもなければ 誰にも保証がないだろう。だから、ヤフオクの取引が突出して危険だということはない。しかし、きちんとした基準で相手を選ばないと怪我をすることもまた確かで、私の売主さんは取引終了後 「私自身、初めてオークション買った車はひどいものでしたので自分自身でお客様にお届けしようとこの仕事を始めて細々と続けております。」と明かしてくれた。こういう人に出会えたのは 稀なのかもしれないが、物件の条件さえ合えば「この人なら」と思わされた相手は他にも数名は存在したのだ。
以上長々と記したが、本稿が読者のご参考になれば幸に思う。
購入全データ■かかった金額車両本体 138,000円
リサイクル料金 12,770 円
自動車税月割 33,700 円
陸送費用 59,700円
車庫証明費用 2,770円
名義変更費用 540円
ナンバープレート代1,720円
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合計 249,200円
このほかにかかったものといえば、車検証コピーの郵送代、代金振込みの手数料、車両引き取り時の交通費くらい。あとは任意保険。
■車両平成10年ホンダオデッセイ(初代後期)エアロスピリット7人乗り2WD 2300ccVTEC、車検21年6月まで。
主要装備:Wエアバッグ、ABS、純正アルミ、純正エアロ、Wエアコン、電動ドアミラー、コーナー・バックセンサー、純正カセット、タイヤ7分山

2008年6月29日自宅前にて撮影