秋山はすっかり虫の音の季節となっていた空が高く、空気が冷たい私はこの季節になると誰かに手紙を書きたくなる今は電話もすることのない誰かの声が聞きたくなるでもそれは、単なる寂しさではなく寂しさの中に微かに暖かさがあるような寂しと暖かさが入り混じったような感覚ほんのりと寂しい感覚なのだ冬を迎える準備をしよう