幸いにして未だ宇宙の塵に
ならずにすんでいる
私の短い人生において――

奇跡と呼べるものは
わが家の19人姉妹の存在と――

突然オマエのような
大きい弟が現れたこと
くらいしか目の当たりに
したことがなかったが――

昨日の百日紅の部屋の
片付けは――

およそ奇跡と呼ぶに
ふさわしいものだった――

私の部屋の最盛期の
散らかりっぷりに匹敵するあの山を、

わずか数時間で
片付けてしまうとは――。

立夏は
愛のチカラ、ダヨv
などと言っていたが――

一体どうやったんだ?

可能ならば私の部屋も愛のチカラで
なんとかしてほしいものだ――。

報酬は弾むぞ?

フフフ――。

それはそうと

せっかく百日紅の部屋は
綺麗になったのに――、

麗が今日も――

海晴姉の部屋で
眠るらしい――。

片付けのせいでホコリに
まみれていた昨日ならともかく、だ――。

今日参加したハロウィンの
お化けの仮装の中に、

本物のお化けが混じっていたことに
気づいてしまって怖くなった――、

というところだろうか?

麗は意外と臆病だからなv

あるいは
昨日の百日紅部屋で
何かあった可能性もあるな。

例えば――

どさくさ紛れに立夏に何か
大切なものをとられたとか――

オマエがとんでもないことを
しているところを見たとか――

それとも――

この寒いの中、

いい加減こたつを出してくれないから
暖かそうな寝床を
選んだということだろうか――?

それなら海晴姉より春風か蛍の方が――

……

今周りには誰も
いなかったよな――?

ふぅ、危ない危ない。

今のを誰かに聞かれていたら、

トリック・オア・トリートならぬ
お説教・オア・おやつ没収が
科せられてしまうところだった――。

オマエもくれぐれも内密にな。

フフフ――。

しかし――

海晴姉のところにだけ
抱き枕――

ではなくて、
お泊りがいる、というのは
いささか寂しいものがあるな。

私も秋の夜長を
あんこ玉でもつまみながら、

誰かと語らいつつ
過ごしたいものだ――。

――というわけで、
私の部屋に泊まりに来い。

これから――

そうだな、
こたつが解禁されるまで毎晩だ。

それならばヤキモチをやいた
海晴たちがけっこう早くに
こたつを出してくれるに違いないv

それまではオマエで
暖をとれるし一石二鳥だ――。

さぞ暖かいだろうしな――

立夏の瑞々しい
唇の感触を思い出しては
熱を帯びているわが弟は――

フフフ――v

-あとがき-
べびプリ日記風SS
→1.認める
 2.慌ててごまかす
 3.冷静に否定する
ジャジャ――ンッ♪

オトメの秘密、
ダイコウカーイv

男子禁制のリカたちの
お部屋へヨウコソ!

イッパイのお洋服と!

読みかけのマンガや
ファッション誌が!

8月31日のシュクダイみたいに!

育ち盛りのリカのココみたいに!

オオモリ!
ヤマモリ☆
テンコモリv

ア、アハハハハハハハ―――☆♪

……

わぁお。

オニーチャン、
ドン引き?

そりゃソーダヨネ――

麗ちゃんも小雨ちゃんも
おねーちゃんのお部屋に
お泊りに行っちゃうくらいの
サンジョーだもんネ――。

デモしかたないんダヨ。

へそ出しミニスカファッションで
粘りに粘ったリカも
ついにコーサンして、

衣替えを始めたはいいケド――

秋ってなんかハンパジャン?

だからアレもコレもいるような
いらないなヨーナで、

結局全部ダシちゃって――

ついでだからいらないモノ
捨てちゃえば?

って麗ちゃんのアドバイスで
整理始めたら、

前に買った秋物ファッション誌
見始めちゃって――

いつの間にかこのアリサマ。

一目見に来た
氷柱ちゃんも怒るをスルーして
名前そのままみたいに凍ちゃったv

でも怒られないカワリに――

明日までにちゃんとしておかないと
ハロウィンの仮装パレードも
パーティも出ちゃダメなんだって!!!?

うわぁーーん!

タスケテ、オニーチャン!!

麗ちゃんも小雨ちゃんも
お部屋を出てっちゃったし――

頼れるのはオニーチャンだけ
なんだヨォ!

あ、
夏っぽい服はこの洗濯かごへ、

雑誌とかはまとめといてネ!

リカのパンツや
小雨ちゃんのブラなんか見つけても
見なかったことにして
洗濯かごへシューッ!してね!

リカはこっちやるから、ヨロシク!

……

お、オニーチャン――

イイモノ発掘したネ!

そのマンガ――チョーアツいンダヨv

春風おねーちゃんじゃなくても
きゅんきゅんvしちゃうのv

キスシーンなんかホントに
やばくてサ――

いいからいいから!
キューケーキューケー――

あ、その辺――次のページくらい――

あv

――あぁvv

~~~~~~vvv

――ふぁv

やっぱり――いいよネv

こないだも――話してたンダ、
小雨ちゃんと――

リカたちもこんな風に
オニーチャンと――あ。

オニー、チャン――

……

……

………

ね、ねえ……
オニーチャン――

……

キス――――しよ?

-あとがき-
べびプリ日記風SS
ぜんぜんロマンチックじゃないネ、と
彼女は言った、いつもよりはにかんだ笑顔で。
クスクスクス――♪

ヒカルお姉ちゃまったら
ダイタンなんだからv

真昼間の廊下で
フェルゼンを押し倒すなんて。

たまたまいっしょにいた青空ちゃんが

そらもいっしょに
ぷろれすする!

なんて言って飛び出さなかったら
いったいどうなっていたかしら?

ウフフフ――♪

まったく――

フェルゼンがあんまり
じらすからよ?

ヒカルお姉ちゃまときたら
おつかいの帰り道の間
ずっと髪を気にしながら
ぼぅっとしていたの。

マリーが手をつないであげなかったら
赤信号に突っ込んでいく
ところだったくらいよ!

かわいいって称賛が
いつもシャワーみたいに
降り注ぐマリーと違って、

ヒカルお姉ちゃまは
誉められ慣れてないんだから――

気がついた時に
ちゃんと言ってあげないと。

ねぇ、フェルゼン――

私たちはね?

キレイ、カワイイ、美しいって
褒め言葉を水のように注がれて
ようやくキレイに咲くことができるお花なの。

だから――

いくら家族が多いからって――

一人ひとりに19等分の褒め言葉じゃダメ。

恵みの雨みたいに全員に――

お日様みたいに全力で
精一杯の称賛を贈らなきゃ――

すぐにしおれちゃうわv

昨日のジラシみたいな手練手管は
それが出来てから、ね?

真心からの誉め言葉が一番よv

大丈夫――

フェルゼンからの愛の言葉は
マリーだけのものだって
わかっているから――

うふふふっv

もちろんそれを来月の
誕生日プレゼントで
証明してもらえるわよね?

マリーの欲しいものは――

……

ナイショv

だって昨日ヒカルお姉ちゃまが
話していたなかで
ちゃんと表明されているもの♪

あなたの世界一
大切なプリンセスへの
誕生日プレゼントを考える――

幸せながらも
悩ましい日々を過ごしている
フェルゼンならv

もちろん――vvv

耳をダンボにして
聞いていたわよね?

うふふふふっ――v

もし忘れているなら
思い出せるようにガンバってv

ずっとマリーのことを考えていられるなんて
幸せなフェルゼンだことねvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
老舗のマカロンじゃダメですか……?