これ!

そこ行く若いの――

なにやら不吉な相が
見受けられるぞ。

わらわが少し――

そなたの先行きを
見てしんぜよう!

まずは手を見せるのじゃ――。

……

むむむ――

なにやら女難の相が出ておるの!

厄災を避けるには
この大きくてゴツゴツした手で――

目の前にいるかわゆい妹を
なでなですると吉!

と、出ておるぞ。

くふふふふふv

今日はわらわ、
占い屋さんなのじゃ!

幼稚園のお店屋さんごっこの日に
始めた辻占が、

なぜだかよう当たっての。

他の組はおろか――

年少さんや年長さんまで
押しかけてくるように
なってしもうたのじゃ。

それをさくらやマリーが家で
吹聴して回った結果、

家でも大忙しじゃ。

やれやれ――

わらわはアヤカシから
家を守るのに大忙しなのじゃから

それ以外はのんびり
静かに過ごしたいんじゃがの。

まあ人の噂も七十五日と申す。

しばらくすれば落ち着くじゃろ。

それまでは川のごとき過ぎ行く
浮世の流れに逆らわず、

漂ってみるのも悪くはないか。

――どうじゃ、

兄じゃもなにか占ってみぬか――?

靴飛ばしから
八卦まで、

お望みの方法で占ってしんぜようv

夕凪姉じゃにもらった
らぶらぶ相性ちぇっかーなる
ハイカラなものもあるぞ!

今日もすでに霙姉じゃの
行方知れずのノートの在り処を
見事に当てたのじゃv

昨夜は海晴姉じゃに
今日の天気を尋ねられ
ばっちり――

……

海晴姉じゃ――?

……うむ、
まあよかろう。

他にも色々占ったぞ!

例えば――
カエルの冬眠場所はどこか?

とか――

兄じゃとの初陣はどこか?

とか――。

兄じゃに聞く恋のマホウは?

とか――。

そうそう他にも、

兄じゃから見て
自分はやはり姉妹なのじゃろうか?

といったような内容も
幾人かおったの――。

問いの意味がはかりかねるの――。

ふむ――。

――占い内容を
自ら言の葉に乗せれば乗せるほど、

あまりの兄じゃの人気者っぷりに
姿を持たぬ魑魅魍魎のような
胸のもやもやを感じて、

思わず口を広げて
いーっ!

としたくなってくるの。

じゃが構わぬ――。

兄じゃがからむ占いは、

どれも靄がかかったように
先がまったく
見えないものばかりじゃったが――

いずれにせよ兄じゃと
添い遂げるのはわらわなのじゃv

宿世の縁により決まっておるv

キュウビも交えて
三人で一人の離れえぬ絆で
むすばれておるからの!

試しに例の相性ちぇっかーを
いっしょにやってみるか?

結果はとうに
見えておるがのv

くふふ――v

-あとがき-
べびプリ日記風SS
そろそろ月末。
日記サイト復旧と日記本通販の願いを込めた
アンケートハガキを書かないと、な時期ですね。
ずっとガマンしていたさくらちゃんが
お兄ちゃんを前にして
ついに泣きだしちゃったみたいに、

お昼前からじんわりと
雨が降り始めました。

寒くても晴れの日が多い
冬の日のお昼休みは、

いっつもドッジボールや
バスケットボールや、

それからなわとびしている
星花ですけど――

今日はそれもなし。

床が滑りやすいから
教室おいかけっこもできなくって、

大人しくお友だちと
おしゃべりしていました。

でもそんな――

体を動かせなくて、

なんだか体のあちこちが
むずむずしちゃう日はなぜか――

我が心のご主君様のことばかり
考えてしまいます――。

お休み明けの月曜日で――

ちょっぴりお寝坊さんだった
お兄ちゃん様は、

海晴お姉ちゃんの天気予報を
見られたでしょうか、

とか――

ちゃんと傘をお持ちでしょうか、

とか――。

気になりだすと
そのことで頭がいっぱいになって――

今日お友だちと
何をおしゃべりしたか、

全然思い出せません。

もし傘をお忘れだったら
お兄ちゃんお迎え
じゃんけんがあるかも、

って思ったら――

帰りの会が終わってすぐ
教室を飛び出しちゃいました。

学校からお家までの道は、

とっても長く感じて――

でもすっごくわくわくして、

思わずジャンプキック
したくなるような――

冷たい雨なんてウソみたいに
ぽかぽかした気持ちで
いっぱいだったんですよv

もしかしたら――

曹操殿の元を辞して
劉備様のところへ
帰る最中の関羽様も、

そんなお気持ち
だったのかもしれませんねv

えへへ―――v

結局今日は――

お兄ちゃんお迎えじゃんけんは
ナシになっちゃったけど――

それだったら星花、

お家で一番に!

お兄ちゃんを
お迎えしたいですv

だって一秒でも早く、

お兄ちゃんの声を
お聞きしたいですからv

だから星花――

お帰りのタオルと
お風呂を準備して
お兄ちゃん様をお待ちしています!

お外で冷えたお体を
いっしょに温めましょうねv

ころんだりしないように、
お気をつけて帰ってきて下さいvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
キュウビの鳴き声のような咳が出る……
お疲れ様っ!

本当に荷物
たくさんあったよな。

ひとり暮らしだっていうのに
なんであんなに物が
あるんだか――。

今日は風呂でよく
あったまれよ。

あれだけ運んだんだ。

筋肉の疲れを取っておかないと
後が大変だからな。

一つ一つの荷物は、

いつもチビたちみたいに
飛び込んできては
抱っこをねだる立夏より
全然軽いとはいえ、

総量を考えると
決して甘いものじゃないぞ。

筋肉痛で
あさひを抱っこできない――

なんて事にならないようにな、

“お兄ちゃん”?

フフフ――v

しかし――

変な時期に引っ越した上
自分の引越しに
生徒を駆り出すなんて、

海晴姉や霙姉みたいな
人使いの荒さだよな、

ウチの先生――。

そういえばオマエ、

よほど人畜無害みたいに
思われてるんだな。

私がいっしょとはいえ、

オトコで唯一先生の部屋に
呼ばれるだなんて。

ま、先生の新居に押しかけたりして
先生の信頼を裏切ったりするなよ?

大丈夫だとは思うけど、

そんなことになったら
私と金獅子丸が黙ってないぞv

それにしても、
ひとり暮らし――か。

朝起きても――
外から帰っても――

家には誰もいなんだよな?

ウチはいっぱい家族がいるから
想像もつかないや。

洗濯と掃除はともかく、

料理はからきしだし
絶対私には無理だな――。

氷柱も大分怪しいけど
春から大丈夫かな――?

でも部屋のレイアウトとか
家具とか小物とか――

ひとり暮らしのこと、
考えるだけなら楽しいよなv

まずは剣道の防具や
ボクシングのヘットギアと
グローブ置き場を確保して、

キッチンは部屋の中でもいいから
風呂は大きめのところにして。

それから勉強机は――

ちゃぶ台でいいか。

百日紅の部屋にあるような
かわいらしいのがいいなv

似合わないかもしれないけど――。

笑われたらオマエの
趣味だって言えばいいもんなv

後は寝床か。

引越し前の先生の部屋くらい
こじんまりしたアパートだと、

今のベッドはおけないから
少し小さいベッドにして――

春風みたいにオマエと
ダブルベッド――

みたいなのは当然ナシ!

部屋をカーテンで仕切って、

オマエはその向こうで布団しくか
ソファーベッドなv

カーテンが閉まってる間は
ゼッタイ覗くなよ?

フフ――v

ああ――

やっぱり楽しそうだよな、
ひとり暮らしってvvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
引越し前には荷物を減らしましょう……