じっとりと空気が重い季節が
近づいてきましたね――。

服が体にまとわりつくように
感じられて、

夏服になって
軽くなった制服も、

なんだか少しだけ
しょんぼりしたみたいに
垂れ下がって――

スカートはまるで
枯れる間際のお花のよう――。

こんな日は
風通しのいいワンピースか
麻の浴衣にでも
着替えちゃいたいですねv

学校の制服はかわいいから
気に入っていないわけじゃ
ないですけど――、

こんな日は少しだけ
私服の学校に憧れちゃいますv

王子様は男の子だから
やっぱり普段は制服の方が
楽かしら――?

私服の学校に行くとしたら、

きっと海晴お姉ちゃんや蛍ちゃん、
氷柱ちゃんが
毎日代わる代わる王子様を
コーディネートしだして
大変でしょうから――

今みたいな制服の学校のほうが
楽かもしれませんねv

それに春風は、

凛々しい制服姿の
王子様にいつも
ドキドキしてるのよv

きゅんきゅんっv

もちろん!

制服の王子様の
お隣には――

やっぱり制服の春風が
お似合いですよねv

きゅゅゅぅぅぅんっv

制服といえば、

氷柱ちゃんの黒い制服も
いいですね。

だってあの色だと
体がしまって見え――、

いえ――

いつもと違って
寒色系の服にしたら、

ギャップで王子様を
メロメロに出来そうじゃないですかv

霙お姉ちゃんみたいに
ミステリアスな春風も
刺激的だと思いませんか――?

一度蛍ちゃんに
作ってもらおうかしら?

黒のブレザーや、

ナイトドレスもいいですねv

体にぴったり合うような
少し細めの作りにしてもらって――

アダルトな魅力で王子様を
誘惑よv

じめじめした憂鬱な夜を――

春風とアツく、
ねっとり過ごしましょv

きゅんv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
傘が手放せませんね
テスト後のこの期間は――

家の空気が
緩みきっていて――。

テストに関係ない、

小学生以下の子たちまで
なぜかいっしょにはしゃぎだすから、

いつもの図書館へ逃げこんで――。

だってとても家では
勉強なんて出来ないもの。

でも今日はなぜだか
気分が乗らなくて、

早めに切り上げて
外に出ると、

――下僕じゃない。

どうやらそこにいるのは偶然で、

ご主人さまを
迎えに来たわけではないのが
腹立たしいけど、

そんなに気の利く下僕じゃないのは
わかっているから、

荷物持ちくらいで許してあげる――

つもりだったのだけど、

珍しいこともあるのね。

私をお茶に誘うなんて――。

最近の気温差に
脳をやられたのかしら――。

夕立にでも
ならなければいいけどね?

そういえば海晴姉様の
天気予報はどうだった?

聞いてないなんて言ったら
怒られちゃうから、

これは内緒だけど――。

あらっ、

着いたのね。

で――どんなところかしら、
下僕のオススメの――

なにこの見慣れた二重丸と
100円セールのポップは――。

……

――ご主人さまとのお茶が
主目的じゃない、

なんて――

と、――っくに!

わかっていたけど!!

全然期待してなかったけど――!!!!

――ノコノコついてきたのが
バカみたい!!

それに――

私に食べたいものを
聞いてくるなんて――。

トレイは他の家族の好みの品で
いっぱいなのに――。

下僕のバカッ――。

ヒトの好みは
把握してて、

ご主人さまのは知らないってわけ!!!?

適当にセール対象外のお高いのを
選んで困らせし、

一応私のチョイスを
お皿に乗せて
お茶の体裁だけは
整えてくれたけど――

その程度じゃ全然
気持ちが晴れないじゃない!

お皿の上のお高い輪っかで
下僕輪投げでもしてやろうかしら?

それともこっちのコーヒーを――。

いっそ手を付けないで
帰るっていうのもありね――。

あ、下僕――

私のドーナツ、
どうするつもり――?

持ち帰り用を店内で開けるのは
マナー違反――、

あ。

これって私の大好きな――、

ううん、ちょっとだけ気に入って
ないこともないドーナツ?

持ち帰り用に買ってたの――?

……

フ、フンッ!

さくらや夕凪じゃあるまし、
こんなのどうってことないけど――

で――でも、

おかわり自由のコーヒーで
一杯目で帰るのは、

もったいないし。

朝勉強してから帰るって
言って出た手前、

早く帰ったらカッコワルイから――

そ、その――

付き合ってあげるわ。

あなたとの――お茶。

-あとがき-
べびプリ日記風SS
いつも食べてるのが売り切れだったりするので
あまり好きなセールではないです
小さい子たちの間では今――

妖精さん探しが
大流行ですv

前に雨上がりの庭で
さくらちゃんが
見かけたんですって!

スゴイですね♪

それ以来、

観月ちゃんが隊長になって
捜索隊遊びを始めたんですよ。

はじめ観月ちゃんは
いろんなものが見えるからって
さくらちゃんに
呼ばれただけなんだけど、

いつの間にか
リーダーになってたの。

隊員は夕凪お姉ちゃんと
さくらちゃんとにじちゃん、

それから虫取り気分の青空ちゃん――

いつでも虫取り網を
手放さないんですよv

それと時々ユキも参加します!

ユキはお外や狭いところの
探検じゃなくて、

妖精さんを見てないか――

お姉ちゃんたちに
聞いて回るお仕事してます。

まるで探偵さんみたいで
カッコよくないですか?

エヘヘ――v

それでお兄ちゃんは
妖精さんを見てないですか?

何かささいなことでも
妖精さんのお話なら、

いつでも大募集ですv

それでね?

ユキの集めたお話によると、

氷柱お姉ちゃんには
お庭のホビット人形と
見間違えじゃないのって
聞かれちゃったり、

他のお姉ちゃんも
見かけてないみたいなんだけど――

でもピンクのぞうさんが
いるんですもの!

妖精さんだってきっといますよね!

そうしたら思った通り
見たお姉ちゃんもいました!

本当は見たというより
妖精さんのお仕事に違いない!
っていうお話なんですけど。

霙お姉ちゃんによると――

お勉強してるとき、

その日のお勉強が終わらない内に
いつの間にか寝ちゃったんだけど――

なんと!

朝起きたらお勉強が
カンペキに終わってたんですって!

それからお部屋では
小物もよくなくなるそうです――。

これはきっと妖精さんの仕業に
違いありません!

近いうちに
捜索隊のみんなで
大探検するのv

その時は
お兄ちゃんにもいっしょに
来てほしいな!

観月隊長も言ってたんです。

お兄ちゃんがいれば
オーラにひかれて妖精さんの方から
出てくるかもしれないって。

それに――

ティンカー・ベルみたいな
カワイイ妖精さんならいいけど、

もしかしたらお話に出てくる
イジワルなピクシーを
見つけちゃったら――

きっとユキたち
いろんなイタズラをされちゃいます。

そんな時はお兄ちゃん、

ユキたちを守って下さいv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
小さい頃は神様がいるのです