ハンドメイド哲学

ハンドメイド哲学

葱男が考察する世界
〜私たちはどんな星に住んでいるのか?〜

ヤマト政権以前、出雲族(スサノヲ系)の統治形態は祭祀王が統治王の上に君臨していた。


よく知られる女王には卑弥呼(日の巫女=大日孁貴)がいる。


狩猟や採集を主な糧としていた弥生以前の日本列島では、当然のことながら自然の恵みに頼るわけで、自然崇拝、自然信仰が生まれ、太陽への信仰は各地の部族に多くの太陽神が生まれただろう。


子を産み、部族に豊穣もたらす女性なる存在が太陽神と合体して、天照大御神のモデルとなったヒミコが各地に存在したのだろうと推測できる。


彼女たちの多くはその身に神を降ろす、巫女的な能力を持ち、部族の民の未来を占う事ができたのだろう、それを鬼道といっても霊能力といっても神がかりと言ってもいいだろう。


ヤマト政権以前は、そのように、女性を祭祀王に同定し、実際に民を統治する男はその下に置かれた。


ヤマト政権以来、天皇家にしても武士にしても、男が権力を握るとたびたび戦が起こった。

そして、政権は内側から腐敗していった。


何故なら、神の意志と繋がることのできない男は、権力を握り、民という組織を掌握する力を持つと、それを利用して自分たちの利益に誘導しようと謀る悪魔たちが近づいてきて、彼の権力を利用しようとするからである。


そして、男は「金と女」のトラップに引っかかりやすい動物である。

ところが女性の本質には「母」なる存在があり、それは金や男の誘惑にも勝る確固たる本能である。


つまり、この今のように、政治や社会が腐敗しきった世の中には、ヒミコのような神がかった女王の登場が必要なのではないか。