RWC2011/現地からゆるりとラグビーワールドカップ観戦記

RWC2011/現地からゆるりとラグビーワールドカップ観戦記

現在、ニュージーランドで行われているラグビーワールドカップ2011の実況中継?

Amebaでブログを始めよう!
自分のことをJKと呼ぶ男、ジョン・カーワン。

南アの監督は昨日の豪州戦で敗れたのと同時に辞任発言。

9月27日の時点で任期満了に伴い、契約更新が行われないことになったJKは、いまはリラックスしてニュージーランドのテレビ番組に出演したり、昨日のニュージーランド戦を見に来ていたりとなかなか忙しそう。

そもそもニュージーランド人からすれば、今回の事解雇は、ちょっと寝耳に水のこと。

#ニュージーランド人は、基本的に第1回大会の立役者で鬱病から克服したJKを、人格者としても好きなのです。

JKがメーンキャラクターになっているニュージーランドのうつ病克服のためのウェブサイト


たしかに結果を出せなかったが、結果うんぬんでいえば、グラハム・ヘンリー、オールブラックス監督は、前回大会でベスト8という大罪に当たってもおかしくない結果だったけれど残留。そして準決勝進出!

2019年が日本大会なので、おそらく後2年はJKが監督を務め、その後、バトンタッチすればよかったのに。。というのは個人的な意見ですが、やはり日本代表にとってはRWCがすべてだったんですな。残念です。

さて、JKにまつわる話といえば、本人は今後も国際舞台で活躍したいと考えているということですが、その有力候補として、オールブラックスのアシスタントコーチになるというのもウワサが浮上しています。(ほんまかいな!?)

そうなると2019年大会で、JKがオールブラックスの監督として出場する可能性もw。
日本代表にとっては皮肉ですが、そうなるとおもしろいですね。

あと、チームの国籍についても気になることがあるので、その辺りは、また次回にでも。
ほかの仕事が多忙を極め、ブログもツイッターもその存在を忘れかけていましたが、ボチボチ更新しておきたいと思います。

まずは、準々決勝で我らがオールブラックスが、アルゼンチンを33対10でやぶり、
準決勝進出です。

それにしても昨日の試合、ウイプーの活躍はすさまじかった。ペナルティーキック4本決めるだけではなく、バックスの統率力にもただただ見直すばかり。相手が格下のアルゼンチンということもあったけど、合格点。

そして、クルーデンのRWCデビュー。
オールブラックスでは、プレッシャー負けとあの小柄な体格であまり使えない印象があり、スコッドから外されていたのですが、前半ケガで倒れたスレイドと交代で大活躍。

出場と同時に、相手のハイタックルで”鼻血ブーっ”となったのですが、それによりペナルティーゴールで点を加算。小柄なクルーデンじゃなければ、おそらくハイタックルにはならなかった気がしないでもないですが、これにより勢いづいたことは間違えなし。

さて、今大会でミルズ・ムリアイナはオールブラックス100試合目出場。マッコウ主将に続く快挙で、国歌斉唱時点で男泣き。こちらも泣けてきました…。

だがやはりこの試合の締めくくりはヘンリー監督の自虐的な一言。

はじめて準決勝へ行けるから、とてもうれしい

…前回はベスト8だもんね。

みなさま、こんにちは。約1年ぶりのご無沙汰です。
明日より、いよいよ、ルイ・ヴィトン・トロフィーが開始します。

今回はヴィレッジがバイアダクトの中という好立地
なんといっても、メディアルームが近いのもうれしいところです。
ですがメディアボートは対岸のETNZのシンジケートなので、明日より仮設の橋が登場するそうです。
昨年までの特設バーなどの設置はありませんが、周辺のカフェやバー、レストランがにぎわう気配。

昨年はアリンギ、BMWオラクル、ETNZの三つ巴の戦いでしたが、アメリカズカップ後なだけに、アリンギとBMWオラクルは欠場し、チーム・オリジンやマスカルツォーネあたりが、ライバルになるのでしょうか。
そのため、大会自体も変な緊張感はなく、リラックスして見られそうです。

明日からのレースに備えて、本日は練習レースが行われました。
レースは見ていないのですが、メディア担当者の計らいで、ある人にお会いすることができました。


だれかは、ここではいえません…


今回はプライベートの旅行ということでしたが、今日の練習試合の18人目としてチーム・オリジンのヨットに乗ったそうです。笑顔がまぶしく、まさに芸能人のオーラが出てましたが、気さくにあいさつをしてくれる素敵な方でした。

さあ、いよいよ(ヨットのことは何もかいてない・・・)、明日から大会です。
明日は出張でオークランドから離れますが、戻り次第、グダグダなレポートをお届けしたいと思いますので、今年もよろしく!

2レース目は1時半ころのスタート。

午前中、振り続けていた雨は止み始め、まるで勝者のどちらかを迎え入れる
ような太陽の光が注いでいます。

曇の中から見える青空。決着はもうすぐそこまで来ているのかも知れません。

スタート前の攻防。アリンギは、チーム・ニュージーを追い込もうとしたにも
かかわらず、逆に追い込まれ、痛恨のペナルティー判定。

開始早々からチーム・ニュージーはよいスタートを切れ、2分も経たないうちに
その差は130メートル以上もつけることに。

「ペナルティーに130メートル。もうレースは決まったもんだ」

メディアボート内もチーム・ニュージーサイドの人たちは、喚起にわいていました。

ですが、本当の死闘はその後に始まります。
右側を取ったチーム・ニュージーと左側のアリンギ。

風は左に吹きました。あっという間に、アリンギは一気に距離を縮め、一時期は
アリンギが1、2メートルリードすることもありました。アリンギとの並走が続く
チーム・ニュージー。

さきほどのぬか喜びは一瞬にして消え去り、人々の顔色が変わったのは言うまでも
ありません。ですが、リードを生かしたチーム・ニュージーは、第1マークで30秒
の差をつけ折り返します。ただ、風下でもアリンギが有利で第2マークでは24秒の差に。

第3レグでチームニュージーは船体を傾け、リードを広げようとします。それにより
110メートルほどまで差をつけます。第4マークではさらにリードを広げ、28秒差に。

ですがファイナルレグで風を読んでいたのは、ここでもアリンギ。最初、150メートル
の差があったにもかかわらず、中盤にはその差が50メートルの差に。

そのまま、チームニュージーはフィニッシュラインを切って、2勝目。アリンギは、
追随したがペナルティー分の旋回をしなければらなず。最終的には33秒の差。

スタートラインでの攻防で制したチームニュージーが勝利した形となったが、
ペナルティーを食らっても強気で攻めるアリンギ。その実力はやはり本物だと強く
感じました。

そして、最初にぬか喜びしただけに、本当に長いレースだった。

2週間にわたり繰り広げられたきたルイ・ヴィトンパシフィックシリーズ。
泣いても笑っても今日が最終日。

昨日のレースの中止を受け、5試合制(3戦先取で勝利)が導入されました。

オークランドの天候は雨。曇り空からパラパラ雨が降っています。
それにしても寒い。冬のように寒く、耳がかじむんで、なんだか不吉な感じ
です。

そんな天候に左右されるかのように、おそらくレースも嵐の予感。

3日前に、過去100年来で最高気温を記録したオークランドなだけに、この気
温差は過酷なもの。

今日のメディアボートはさすが最終戦。
すし詰め状態です。人が多すぎる…。

試合前からアリンギ系の人がしゃべりかけてきました。

「後、2試合で終わるよ(アリンギが連勝で優勝さ)」


おそらくアジア人なので、よくわからず話かけてきたのでしょう。
その場は流してみたけど、後々考えてみたら、無性にムシャクシャしたので、
一発、突っ込んどけばよかったです。

「あれ、後4試合じゃないの?(チーム・ニュージーが3タテで優勝)」

って。

さて12時前にスタートした2レース目。

スタート前の攻防を制したのは今日もチームニュージー。
ディーン・バーカーの舵取りはここまではいつも絶好調。

この試合の風を完全に読んだのがチームニュージー。
第1マーク、第2マークとも21秒の差を付け、最大190メートルほどの差を
付けました。

そして、チームニュージー、初勝利です。

思わずハイタッチです! いやーうれしい! 観戦艇からも拍手や汽笛
が鳴り響いています。ボーーーンってw

次の試合も、その次の試合も勝利して、3タテで勝ってほしいです。

頑張れ、チームニュージー!


Louis Vuitton Pacific Series 2009 ルイ・ヴィトン パシフィックシリーズ2009

チーム・ニュージー対アリンギの試合。ファイナルは、
ルイ・ヴィトンパシフィックカップ
と呼ぶそうです。

先日、スカイタワーに上ったとき、ルイ・ヴィトンパシフィック杯が飾られていた
ショーケースだけは拝見したのですが、できれば生をダルトンとバーカーが掲げて
いるのを見たいものです。風速17ノットで曇りのオークランド。

第1レースの銃声がなりました。

スタート時の攻防は、チームニュージーが完全にアリンギを押さえ込んだ形で、
左側を死守し、よいスタート。一方でアリンギはそれに追随するものの右側をとることに。

だが、左側に吹く風があまりこなかったため、アリンギに若干のリードをゆるすものの、
チームニュージーは極限まで船体を傾けながら、タックを仕掛けます。風もだんだん強まり、
倒れるんじゃないかと思いました。でもなかなかその差は縮まらず、折り返し時点では12秒の差に。

第2レグではジャイブでアリンギを攻めようとするものの、ジェネーカーハリヤードを浸水し、
スピネーカーが一時絡まった状態で減速。

Louis Vuitton Pacific Series 2009 ルイ・ヴィトン パシフィックシリーズ2009

あらら~ガーン

第3レグでチームニュージーがおよそ8回にわたり、タックを仕掛け、それをアリンギがカバーすると
いう手に汗握る展開。まさに執念のタックでした。

ですが、結局、浸水によるリードが最終的には痛手となり、最後は26秒差でアリンギの勝利。

そして、そのとき、すでに風速が25ノットという強風。
いったん、全員引き上げとなりました。

それから待つこと3時間。風速は30ノットを超えてしまい、その日のレースはすべてキャンセル。

明日、残りのレースを行うことに。

ただ、4戦勝ち抜き、最高7レースだったファイナルの予定を、3戦勝ち抜き、最高5レースの日程
改めなおすようです。

いずれにしても残り1日。

がんばれ、チームニュージー!


Louis Vuitton Pacific Series 2009 ルイ・ヴィトン パシフィックシリーズ2009

13日の金曜日、なにやら不吉な予感がしますが、ついにファイナル開始です。
さすがにドキドキしますね。

昨晩のスポーツニュースは、アリンギの例の「一人相撲」でわいておりました。

今朝の天候は曇りながらもよい風が吹いているようです。若干強めですが。。

さて9時半に各艇の出港式が行われました。
平日ながら地元のファンも駆けつけていました。

昨日の騒動もあったため、なかには、アリンギに中指を立てるおばちゃんも…

こうなってくると、善のチーム・ニュージー、悪のアリンギと分かれている感も
していますね。バレンシアでは逆なのかもしれませんが…。

応援している人の中にある人がいました。

Louis Vuitton Pacific Series 2009 ルイ・ヴィトン パシフィックシリーズ2009

前首相のヘレン・クラークさん

「もちろんニュージーランドに勝ってほしい、楽しみにしています」とコメント。
選挙も終わって穏やかな感じで、以前みたいなオーラはありませんでした。

さあ、出発です。

Louis Vuitton Pacific Series 2009 ルイ・ヴィトン パシフィックシリーズ2009

どうなることでしょうか?
いやー、かなりショックです。

個人的には、チャレンジャーファイナルではオラクルがアリンギに勝ち抜き、チーム・ニュージーと
対戦してほしかったし、クーツ対バーカーはこのイベントで1対1だったので、最終戦で決着してほし
かったです…。

で、アリンギ、やっぱりこのイベント、1チームだけ浮いてます(苦笑)。

今日もアリンギは、チーム・ニュージーの2艇では、NZL92のほうがNZL84
より性能がよく不公平だと、午後に裁判所に苦情を訴えたそうです。んで、
抽選次第で、再度、裁判所に行く予定だったそうです。。

ただ、2時半の時点で、自分たちがNZL92に乗ることになったので、それ以
上の追求はなかったようです。苦情を取りやめるって、不公平。。。ガーン

でも、最初に申し立てといて、自分がNZL92に決まれば、それでよし。
勝つには手段を選びませんって公言しているようですね。

それに対しバーカーは、「どちらもパフォーマンスは変わらないし、スポンサー
にとってはどちらの艇が勝ってもうれしいこと」

実際に、NZL92の勝率は55%、NZL84は45%だそうです。

アリンギ代表のベルタレーリは、この間、新聞のインタビューで
「ヨットはスポーツではなく、計算だ」と公言
しているくらいなので、この数字は大切なんでしょうね。

それにしても、アリンギ、この間の出場棄権とか、今回のこととか、一人相撲過ぎ。。。

ニュージーランド人は、みんな萎えてますショック!
最初に2勝したほうが決勝進出です。アリンギは昨日の試合で既にリーチ

試合前、カップビレッジには2003年のアメリカズカップの時にインタビューをさせて
いただいたオラクルのスタッフと再会。かなりピリピリしてました。

また、偶然、フォトボートに乗る添畑薫さんも。ご存知の通り、マリン写真家の巨匠
です。今回のイベントでは、マリンジャーナリストの清水さんや西村さんら、小生に
とっては雲の上の存在のような方々にお会い&再会でき、とても嬉しかったです。

さてレースに戻りますが、スタート前の攻防を制したのはアリンギ

それも完璧なまでに、スタート地点でオラクルのスタートさえぎり、スタート地点を
越えた頃には、すでに両者の差は40メートル以上も開いてしまいました。

第1マークではその差が28秒となったのですが、クーツならなんとかこの差を縮め
てくれるだろうと、手のひらに汗をかいていました。

ですが、第2マークでオラクルが自滅。スピネーカーの回収に手間取り、その差は
38秒となってしまいました。。そのまま、さらに差は広がるばかりで、各艇の並列間
隔も離れているため、オラクルはほとんど攻撃をしかけられないまま、最終的には
約300メートル以上、1分7秒差という大差で敗北。。

オラクルに、いったい何が起こっていたのでしょうか?

これで明日からのファイナルは、チーム・ニュージーとアリンギといった、2003年、
2007年から続く、因縁の対決となってしまいました。

ヨット界の未来のため、がんばれ! チーム・ニュージーランド!(オラクルの仇を撃て!)