(BGM:古畑任三郎のテーマ)

え〜皆様げきだんは。とみちゃんです。


創作作品の中でも学園・青春モノのラブコメ作品って多いですよね。

作る側は日常生活を中心として登場人物たちの成長や葛藤、喜びや挫折など色々なことが自由に描きやすく、見ている側は作品から昔のことを思い出したり、こんな風な生活を送ってみたかったという願望を抱いたりしているのかもしれません。

どういう形にしてもそこには誰もが経験した学生時代への懐かしさや憧憬があるのだと思います。

今回ご紹介するのはそうした学園・青春ラブコメ作品として大きく話題になったあの作品です。





『リアルに銃を撃て。』




【概要】

HERO NEXT10弾。裕志原作による小説で、初の学園ラブコメを描いたストーリー。通称「リア銃」。公式LINE連載小説としてデビューをし、以降は『小説家になろう』での掲載や書籍化を経て、2017年に劇団内でドラマCD化。更には舞台での実写化も果たすなど、これまでとは全く違うベクトルで劇団を賑わせる事に貢献。演者比率も男性キャストが多かったこれまでに比べ、女性キャストも多く起用するなど劇団の多様性を魅せた。

演者には初参加となる「はるら」、「さき」を起用。特に「さき」は読者からの演者転身となった。


【あらすじ】

北海道の幕別町から秋葉原高等学校に転校してきた仲沢充は彼女ができず、女子とまともに話すこともできない非リア充のヘタレであった。そんな充はほたるの愛称を持つ星野輝きと清純派な美少女坂下麗と出会う。

2人と友達になった充はやがて、柊星や茂武歩猿、上崎波奈、平賀希美、花蕾恋鳥、蒼井ひかりと交流を深め青春を謳歌する。

充は麗に好意を抱き、ほたるの助けもあって次第に距離を縮めていく。一方で充とほたるは気兼ねなく話せる関係を築いていくが2人のとある過去が充の恋路に波乱を巻き起こす



【インタビュー】

(回答者:裕志)


1.書き始めたきっかけは?


当時、劇団のイメージがシリアスなストーリーやサスペンス物を好んでいた傾向があった記憶があります。そんな中で、劇団に似合わない作品を作ってみたいなという気持ちがあり、我々の最もやらないジャンルが「学園ラブコメ」なのではないかと思ったんです。男だけの劇団でしたので、映像や舞台では到底実現不可能な男女比で、小説で思いっきり挑戦しよう!と思って挑みました。


2.反響はいかがでしたか?


本当に酷かったんです。「ゆーじ、ついに本性出したな」とか、「もうコイツ終わったわ」とか、散々に言われましたね()。最初はその卑屈な主人公の過激な言葉数でみんな注目してくれたんですけど、徐々に読んでくれる子もいなくなって。「もう書くのをやめようかな」と思っていた時にトミちゃんが読んでくれていて、それが嬉しくて書き進めようと決めたわけです。しょーごくんも読んでくれたので、最後まで書き上げました。

以降は女の子にも刺さって下さる要素があったみたいで、当時まだ高校生だったあかねさんやそのお友達に読んで頂いたことで、自信を持ってこの作品は面白いのだと思うことができました。今となっては僕を代表する、大切な作品です。


3.これからご覧になる方へメッセージを!


リア銃は学園ラブコメです。僕目線のキャラ性を持った主人公ですが()、そんな彼が色んな人と関わるうちに少しずつ成長していきます。ぜひ一度試読して頂けたら嬉しいです。




(回答者:朱音ちゃん)


1.リア銃という作品の印象


コメディーな学園モノに見えて、実は大きなテーマを持った作品だと思います。キャラクターがそれぞれ個性的なのも、魅力です。是非、お気に入りを見つけて欲しいです!


2.ほたるについて


ほたるは、充を想う女の子です。ですがその気持ちを表に出すことは殆どないので、物語序盤では、充のことを応援しているただの明るい女の子に見えます。 

ラストを知った後で読み返すと、実はこう思ってるんだろうなと思う言葉があって、繊細な面に気付かされます。

『帰ってきたお歌の時間』のリア銃パートで演じた時は、充を目で追うことを意識しました。でも充の目線の先は、麗。なんだか切ないですね。


3.好きなシーンや話


ほたるを演じる身として思い入れがあるのは、「20歳編ほたるの章」のほたるがバレンタインチョコを渡そうと奮闘するシーンです。ほたる視点の話なので、今までの充視点のリア銃では隠れていたほたるの気持ちが、全面に出ています。是非読んで欲しいです!


〜とみちゃんの独り言〜

ヒロインが数多くいる人気ラブコメ作品は終わりはどうしても賛否両論になるというのが私の勝手な自論です。好きなキャラクターが選ばれなかったり、終わり方に納得がいかないなどある意味ラブコメ作品の宿命とも言えるかもしれません。お恥ずかしい話ですが私はラブコメ作品はどんな結末であれ泣いてしまうタイプですが()

そうした中で『リアルに銃を撃て。』という作品はとても納得のいく綺麗な終わり方だと思っています。作者が執筆する姿を知っているための身内びいき感も否めませんが、作者のこの作品や登場キャラクターに対する想いや見ている人を感動させたいという熱意がまさにこの作品全体に込められているからだと思います。

ところで皆様は学生時代の恋路はどうでしたか?しなかった人や想いを伝えられず終わった、帰り道やイベントの日に告白をした人もいるかもしれません。ファミレスで告白したって人はなかなかいませんよね()

ちなみに私は高校時代に手紙を書いて告白したことがありましたね。結果は残念でしたがわざわざ手紙で返事を書いていただき、思い出になっています。


では、続きはまた夢の中で。Ciao