おはようございます。

71期のひラのカほです。

此度の本公演で、主宰/演出をさせて頂いてます。

演劇では、いつでも「おはようございます」です。挨拶って大事です。名前の表記、変換ダルすぎて後悔しています。1秒でも早く変えたい。んなことどうでもいいですね。



これは大隈講堂裏の空と僕の足とCONVERSE



 長めの文を書くなど、授業等を除けば数年に1回綴るか綴らないかの手紙くらいなので、何書きゃいいのか分かりません。そもそも言葉を吐くのは苦手です。言葉を吐くという行為は、大事に零せば零すほど、口からでも文からでも、空虚に石を落とすように感じます。なのに、軽く吐いたつもりのものは誰かを人生単位で傷つけていたりする。本当に苦手です。




だから、そう、思ってしまっている時点で、私の書くものは全て駄文です。ただでさえ言葉選びが綺麗な人が多いんです、木霊って場所は。羨ましい。素敵なブログばっかり先に書きやがって。なんでこいつがブログのトリなんじゃ〜いと思いつつ、書きますよええ。







改めてですが、主宰と演出をやらせてもらってます。様々な人たちの力と想いを拝借し、ふらふらしながら不器用に、へらへらと癖で誤魔化してぎりぎりを歩かせてもらってる。そんな感じです。




⋯⋯




流石にもうちょっとちゃんと言うと、常に自分の無力さを浴びせられ続けます。なんも出来ない。普通に辛いです。何も自分に満足していないのに、タスクは多くて何もままならないし、多分ちょっと痩せた。本当にね、案外自分というものは、自分で思っているより何も出来ない。それはとうの昔に分かっているはずなのに、ぶつかる度にいっちょまえに凹むのです。人(私)は愚かです。

でも、無力だからこそ、色んな人の力を集めねばな〜んにもできない、この演劇という、色んな人が色んなもので積み立てたぐらっぐらのジェンガみたいな生ものが、恐らく、好きなんだと思います。多分。たま〜にね、無力さが心地良いと思う時もあるのです。それは当たり前のような顔をして隣で立って演劇をしているあなたのおかげなのです。ただそれだけの縁であっても、身勝手ながらにあなたを笑わせる位のお返しはしたいと思っています。

でもね、それはそれとして、無力と感じないくらい精進はしたい、良いもの作りたいですから。






ちょっと話は変わって、演出について。






私は演出をしたくて演劇を続けています。でも実際、演出ってどうしたらいいのかってのはず〜っと分かりません。これが演出だ!とか全然言えない。し、私がこれに固執する理由も分かりません。やった方がいいと思った、ただそれだけなのです(大義とか、大層なもんじゃないです)






でも、多分、夢が見たいのだと思います。自分でもあんまりわかってないけれど、夢と評するに近いほどの理想があって、それを少しでも実現させるために藻掻くという行為が、私にとっては心地良いのだと思います。また、創作には正解もない、限界もない、収まりどころもない。そういうものはあったらとても安心するけれど、それを探すという行為の中では、私の夢は見られないのだと思います。

そして、夢の実現のために藻掻くことを強制させる、正解を探す行為を居心地悪くさせる。それが演出という立場なのです。だからここはしんどいし、私はそこから抜けられないのだと思います。

でもこれも、多分正解じゃないです。うん、ほらね、振り出しに戻る。まあまあ考えたんだけど、まだ考え続けなきゃならないんですよね、多分。

そして何書いてんのかわかんなくなって来ました。う〜ん、やはり駄文。






稽古前の一幕(あべことわたし)




いい写真ですよね

そもそもこの企画は、脚本家とだべっている時にふわっと始まりました。そこからはまあすんごい。色々な葛藤と、反省と、後悔と、恐怖と、罪悪感、様々な感情に巻かれ、色んな人に支えられながらなんとかここまで来ています。それは多分私だけじゃない。それでも、こんな写真が撮れたり、ほぼ毎日顔を見合せてはゆるっと会話したり、人のしたいに呼応したり、そういう、この企画が無ければ当たり前に無かったはずでそして現状見落としてしまいそうな事が、多分何より価値になるのだろうと思います。そして、多くの人にとってそうであって欲しいと思います。




結局の所、他者の想いを慮ることと自分の想いを担保すること、このふたつに苛まれるだけなのです。それを、どう自分に落とし込むかだけなのです。多分。






そんなことを考えつつも、時間は爆速で私を取り残していくもので、ここまで来たらあとはどうにかこの「飛行」を届けるだけです。

届いた先のあなたがどう思うかは分かりません。でも、あなたに届いたものが全てだと思います。終わったあとに何か手元に残っていれば、それ以上の幸いはありません。




こんな駄文をここまで読んで頂いて、申し訳なさを抱えつつ感謝を送ります。よろしければ、是非、5月のアトリエにいらっしゃってください。木と虫と営みと劇団員が、ご来場を待っています。お足元に気をつけて。













ひらの扱い





劇団木霊2024年本公演

『飛行』


主宰・演出|ひラのカほ

主宰補佐|西岡優成

脚本|萌葱もか


日時|

5月23日(木)19:00〜

5月24日(金)19:00〜

5月25日(土)13:00〜/18:00〜

5月26日(日)13:00〜/18:00〜


料金|無料(フリーカンパ制)


会場|早稲田大学大隈講堂裏 劇団木霊アトリエ


特設Webサイト|https://hikou2024.studio.site


お問い合わせ|gekidankodama.2024.05@gmail.com




主宰・演出|ひラのカほ

主宰補佐|西岡優成

脚本|萌葱もか


出演|あべこ うりのつる 神崎玲那 須貝文音 乘峯志保 春名高歩 町田悠介


企画監査|工藤英翔


稽古場代役|赤城奈佑


演出補佐|翠 きよすけ 桑原杏弥 兼生 鈴木萌花 栖田ひまり 創 


舞台監督|佐野史奈

舞台監督補佐|赤城奈佑 酒井悠真


音響・音響操作|らノ

音響プラン|琇

音響補佐|遠藤大希 鯉 ホシダマサオミ 鳥塚隼人[早稲⽥⼤学演劇研究会]

楽曲|ホシダマサオミ


照明 |桑原杏弥

照明操作|林怜奈

照明補佐|翠 木下みのり こむぎ 唯乃マド 傍見秋 まさはる


舞台美術|こむぎ

舞台美術補佐|酒井悠真 創 傍見秋 本庄史奈 まさはる


衣装|栖田ひまり

衣装プラン協力|タベイコウダイ

衣装補佐|北澤栞 タベイコウダイ トラツグミ


制作|はな

制作補佐|阿部綾 遠藤大希 木下みのり タベイコウダイ 本庄史奈


宣伝美術 |園部綾香

宣伝美術補佐|工藤英翔 唯乃マド 林怜奈


web|北澤栞

web補佐|工藤英翔


撮影|唯乃マド