★元治1年10月9日、「幕府、参覲制の復旧を奏す」。
★元治1年10月15日、「幕府、福井藩主松平茂昭・鹿児島藩主島津茂久の、参朝停止中の権大納言大炊御門家信・前権大納言中山忠能・権中納言橋本実麗・左近衛権少将石山基文・右兵衛権佐石山基正・平松時厚・従五位五辻安仲の邸の警守を免じ、京都見廻役組を以て之に代ふ」。
★元治1年10月24日、「征長総督徳川慶勝、鹿児島藩士西郷吉之助を引見し、萩藩征討に関する意見を諮ふ。吉之助、萩藩をして恭順謝罪の実を挙げしめ、後之を寛典に処せんことを陳ず。慶勝、之を容れ周旋せしむ。26六日、吉之助、吉井友実を伴ひ大坂を発し西下す」。
★元治1年10月29日、「萩藩士高杉和助、密に萩を脱し、下関に至り商白石正一郎の家に潜伏す。幕府、萩藩支族吉川経幹の江戸邸吏等を鳥取藩主池田慶徳・高知藩主山内豊範・宇和島藩主伊達宗徳・対馬府中藩主宗義達に分監するの令を更め、其邸内に謹慎せしめ監守せしむ」。