社会的な偏見などにより、自分自身で権利を主張することが困難な者の権利を擁護するため、援助者が代弁していくことを、アドボカシーという。 

アドボカシーは、以下のように分類される。 

ケースアドボカシー
本人の利益侵害に対して、支援者や専門家が積極的な介入を行い、代理、代行、弁護をする。
 
クラスアドボカシー
市民の権利擁護を目的に、社会生活を形成する制度、政策の整備等の変革を目指し、社会全体における権利擁護を目指す。

セルフアドボカシー
支援者からの弁護、代弁、代行を受けることなく、利用者が自らの権利を自らの責任のもとで、自らの方法で主張していくこと。

ピアアドボカシー
おなじような障害を抱える仲間同士のアドボカシー活動である。セルフヘルプグループやピアサポートで活発に行なわれる。

シチズンアドボカシー
障害者を含む市民が、市民全体としての利益を目指し、権利の抑圧を受けている他の市民のアドボカシーを、専門家から独立して行う市民活動。 

リーガルアドボカシー
本人の権利を守る為に、弁護士等の専門家が法的な手続きにより本人の権利を擁護することをいう。

アドボカシーでは、援助者は利用者を説得するのではなく、情報開示と説明責任によって、利用者が决定していく必要がある。