会談を前に握手する岸田文雄外相(左)と中国の王毅外相=東京都千代田区の外務省で2016年8月24日午後3時30分(代表撮影)
岸田文雄外相は24日、中国の王毅外相と外務省で約1時間会談した。
岸田文雄外相は24日、中国の王毅外相と外務省で約1時間会談した。
沖縄県・尖閣諸島周辺で中国公船による領海侵入が相次いでいる問題について、事態の完全な沈静化と再発防止を要求。9月に中国・杭州で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせた日中首脳会談は、東シナ海の状況改善が前提になるとの立場も伝えた。
両外相の会談は7月下旬にラオスで行われて以来。岸田氏は「中国側が一方的な行動を続けていることは認められない。事態を完全に沈静化させてほしい。東シナ海全体の状況を改善すべきだ」と強く抗議。
王氏は「東シナ海情勢の悪化を防ぎ、不測の事態を回避することが重要で、日中関係を改善したい」と応じたという。
G20での日中首脳会談について、岸田氏は「東シナ海の情勢が改善すれば、大局的な観点からG20での首脳会談を含め、対話を通じて関係改善を進めたい」と表明。王氏は「話し合いを通じて事態をコントロールしたい」と述べた。
ただ、王氏は会談後、記者団に「日本側が希望しており、中国が検討している。良好な雰囲気がつくられることを希望する」と語り、首脳会談実現には日本側の努力が不可欠との立場を示した。
岸田氏は、海上などでの不測の事態を避けるための防衛当局間による「海空連絡メカニズム」も取り上げ、早期の運用開始を要請。王氏は双方の高級事務レベル協議を急ぐ考えを示した。この後、王氏は記者団に「双方の努力により海洋摩擦をコントロールすることで共通認識に達した」と説明。
尖閣諸島周辺の中国公船・漁船の動きに関しては「漁期であり、(日本側は事態を)あおり立てている」と主張し、「事態は既に正常に戻った」とも語った。
こんな事で話が着く相手ではないんだよ。笑顔止めろ!岸田