昨日、自身の快気報告を兼ね、愛知県に住む友人方を訪れた。

 彼とは同じ大学に通い、同じクラスで席順が続きだったことから、入学当初からよく話すように。彼は学校から離れた隣県で下宿していたが、偶然、その下宿にジィジと高校時代、顔見知りだった同郷の同級生が住んでいた。それ以降、お互いの下宿先を行き交うようになった。

 

 お互いビンボーな生活を送っていたから、いつもジィジの下宿で昼ごはん。自炊したごはんに醤油マヨネーズといった「同じ釜の飯を食っていた」。次第に地元の同級生やクラスメイトも集まるようになり、いつしかジィジの部屋はたまり場になっていた。

 ある日、彼に誘われ、京都大学類人猿研究所のオラウータンの飼育小屋を造るアルバイトに行った。完成間近の建物を清掃する仕事だったが、隣で私の作業を見ていたオラウータンに「あっかんべー」して、かまったところ、オラウータンが突然興奮し、オシッコ(?)をかけてきた。その姿を見て友人たちは腹を抱えて大笑いしていた。

 そのアルバイト、期日になってもおカネを払ってもらえない。仕方なく、友人らが社長宅まで取り立てに行ったところ、手形を渡された。「こんなん、もらっても…」と困惑したが、友人が銀行で換金してくれ、何とかアルバイト代がもらえた、という記憶が残っている。



 

 ジィジが白血病を患ったことを告げた昨夏。彼は奥さんを連れて見舞いに来てくれた。その当時は体調もイマイチだったが、適切な治療のおかげで、今は以前のような健康体に戻ってきた。昨年12月、退職したこともあり、報告を兼ね、今回、彼の経営するバイク店を訪問した。

 彼は大学卒業後、バイク整備の道を進み、大手バイク店で修業後、独立。17年前、この地に新店舗を構えた。以前は店頭に並べたバイクが飛ぶように売れ、従業員も雇っていたが、ネット社会のあおりをうけ、今は1人で店を切り盛りしている。

 久しぶりの再会。昔話に花が咲き、近況を語り合った。

 彼は「インターネット、SNSの普及により、商売がやりくにくなった。時代の波かな」とぼやき、ジィジも「それは出版業界も同じ。新聞をとる人は減り、斜陽産業」と同調した。

 お互いの健康と再会できることを祈り、別れた。

 持つべきものは友達。

 いつまでも元気でいたい。