地元で行われていた市議会選挙で新議員22人が誕生した。

 当新聞社の事前予想では当選順位や落選者など、ほぼ予想どおりの結果となった。

 ただし、予想外だったのはさきの市長選で涙を呑んだ元職がトップ当選。発言力があった現職議員が落選するなど、波乱含みだった。

 トップ当選を果たした元職は市長選で2番目の得票をとっており、その勢いを保ったまま、流れ込んだかのよう。このほか、上位に食い込んだ人たちは強固な支持母体や地盤、ファンを持っており、終始。優勢に選挙戦を展開していた。ある候補者は「新しい風が流れ込み、大変厳しい戦いを強いられていた」と振り返っていた。 

 新しい風とは新人の台頭。NSNやユーチューブを活用し、9人も当選した。

 



 さて、地元市政だが、今年3月に就任したばかりの新市長は大胆な市政改革を掲げている。かじ取り役の市長をはじめ、副市長、教育長とも就任して間もない。そこで二元代表制の一躍を担う市議会ではアクセルやブレーキを踏む役割が重といえ、その中でも経験豊富なベテランドライバーの存在が不可欠となる。議員の皆さんには市政が暴走したり、ノロノロ運転(渋滞)しないよう、厳しくチェックしてほしい

 

 わがまちには豊かな自然や有能な人材、伸びしろがある産業や文化など未知の魅力を秘めたモノや人が数多く存在する。

 その魅力を発掘し、市民ともに考えながら、行政に提案し、市を発展させるのが市議の役目と思っている。

 市議には「広い視野」で環境保全や育児、介護などの分野において実現できそうな政策を市に提案してもらい、それを実現させるために汗を流してほしい、と願う。

 そして、がんをはじめ、重い病気になっている人でも安心して暮らせるまちにしてほしい。