私は私はこの星から出られない。私が出たって特に意味はないけど。この惑星の上で、じぶんの生活を全うする。それが私にできる唯一の仕合わせ。見上げて一面に広がるはずの空は、太陽が沈んで宇宙の断片としての姿を覗かせている。あのひとはどうしているだろうか、この空を見ているだろうかと、一人暮らしを始めて以来の日課として、祐子はベランダから空を見上げるのだ。