鋼の錬金術師-16 | 鷲

私の読書の感想

これが イシュヴァールの戦いで起こったこと。
もちろん リザの主観ではあるが、だいたいの事の顛末は伝えることができた。
リザの部屋にて 話しを訊きおえたエド。大佐がやろうとしていることは、
イシュヴァールの戦いにて たくさんの人の命を奪った軍人を 大量殺人者として裁くこと。
もちろん 国家錬金術師も撤廃され、軍隊の縮小。リザ マスタング自身も法で裁かれることになる。
軍の命令だとしても 民を殺したのは自分達。その償いをするべきなのだ。
だから せめて次の世代は笑って生きて欲しいというのが、大佐の願い。

エドに早く 身体を元に戻すようにいうリザ。皆が 多くの人が二人の身体が元に戻る日を待っている。
部屋を出たエドは街で アルと合流する。アルはノックスさんに戦いのことを話してもらったと。
二人は早く 身体を元に戻さないといけない。
エドは スカーと行動を共にしていたメイを ヤツの居場所を教えて貰うことにする。

スカーも マルコに賢者の石について 軍の内部で起こっていた実験について明かされた。
怒りを壁にぶつけるスカー。はやく 目の前の錬金術師を殺したいが、聞きたい事がある。
兄が残した書物に 解読できない部分があったのだ。兄は”この国の錬金術はおかしい”とも言っていた。
近くにいた合成獣を使い マルコの死体を錬成する。そして メイたちtろ合流するスカー。
マルコの顔面の表皮を破壊し、メイに止血させ 誰か認識できないようにする。
これから 書物を隠した 北に向かうことにする。

エドとアルはメイがノックス宅から 出て行ったので、居場所が分からないままでいた。
ノックス宅にはフーがいた。フーは孫娘の失態に怒り 顔を殴る。
同時に 孫娘の片腕が無いのを悲しそう顔で確認する。エドはウィンリィを紹介しようとするが、
フーは なるべく近い者を使うのはよくないといって 自分達で探すといい去っていく。
ノックス宅に離婚した妻と 一人息子がやってきた。
彼が 最近 メイとランファン。二人の患者を手当てしたというと、妻と息子は喜んでいた。
息子は医者を目指しているらしい。ノックスが自分は何をしたのか分かっているのか?と。
確かに 父親がしたことは許されないことかもしれない。けど それで逃げていいわけがない。
息子は 鑑定医になった父親に 二人の人を救ったのなら、そのまま続けようよと。
自分の一緒に人の命を救うから。とりあえず 部屋の中に上がらせるノックス。
食器棚に置いてある マグカップを手にするノックス。
ノックス 「もしも神サマってのがいるならよ 見のがしてくれよ。
      こんな俺でもよぉ・・・・・・・家族とコーヒー飲むくらいの幸せは願っていいよな・・・・・・?」

キンブリーはブラッドレイの指示により 刑務所から釈放された。
車を運転しているのは軍人に化けた エンヴィー。
彼に北に逃げたマルコ スカーを始末するように命令する。
それと 賢者の石をさらにもう一つ キンブリーに渡す。これは 賢者の石の研究員を犠牲にしてつくったもの。

ヒューズの墓の前。
変装している 女装しているグラマン中将と会っているマスタング。
グラマンはマルタングに力を貸している老いた軍人で、中央にて”不死の軍団に興味はないかね?”
と 言われた時に”不死など くだらん”と一瞥したところ東へ左遷されたという。
東といえば レト教のエドが止めた エセ宗教の事件。
その後 暴動が起き 初めは自分達が対処していたのだが、
何故か 途中から中央軍がやってきて お払い箱にされたらしい。中央が何か企んでいることは知っている。
グラマンは 東にてイシュヴァールの戦いに参加していた屈強な兵を擁する東方軍を持っている。
彼も大総統の座を狙っているのかもしれない。マスタングは彼に協力してもらうことにする。
グラマンはここに来る途中に メイに会っていた。

マスタングからメイが北に向かったと報告をうけるエド。さっそく 北にむかう。
北には アレックスの姉が ドラクマとの国境を守り”ブリックズの北壁”と呼ばれる軍を持っている。

雪で一面真っ白。
メイとマルコはスカーお隠した書物を手に入れた。スカーはというと 二人の別々に行動していた。
スカーは列車の中にて キンブリ―と交戦したが、逃げられてしまう。

ブリッグズ山の気候は変わりやすい。吹雪はすごい。
エドとアルはそんな吹雪の中歩いていたが、
右腕がチェンソーになっている大男に見つかり 山岳警備隊に捕まってしまう。
アレックスの姉 オリヴィア・ミラ・アームストロング少将。身体も大きくなく、唇があついくらい。アレックスの招待状を破り捨てるオリヴィア。他人の評価なぞいらない。自分の目で人を判断する。
ここは天険の地 ブリッグズ 弱肉強食の世界だ。
エドが寒さの中で 機械鎧が動かしにくかったのは 凍傷によるものだ。
金属からの冷えで接続部分の肉が凍傷すること。もう少し 吹雪の中歩いていたら危なかった。
ここでは 寒さに強く 軽量と柔軟性を重視した素材を使っている。
エドと交戦したバッカニア大尉の 機械鎧 クロコダイルは、
チェンソーによる発動による熱で接続部分の凍傷を防いでいる。素材は炭素や銅だ。
ウィンリィに出張してもらい、寒さに耐性がある機械鎧をつけてもらわなければ。
オリヴィアにはブラッドレイや 人造人間のことを隠し 母親のことで旅をしていると伝える。
もちろん 隠し事をしていることは見破られている。

マイルズ少佐の瞳は赤かった。イシュヴァールの血をひく男なのだ。
だが オリヴィアはそんなことは無視して側に置き続けている。
ここの軍隊は決して敗北してはならない。何事にも動じない屈強な一軍でなくてはならない。
他にもわけありの者は多くいる。イシュヴァールの血が入っているマイルズはアメストリス人とは違う視点でものを見ることができるので、オリヴィアは付いてくるようにいった。
一軍に 人種も男女も関係ないのだ。エドたちは働かず者食うべからずということで、
建物の中にある 氷柱の除去をすることになった。彼らを指導するのは ファルマン少尉だった。
最下層は 上の階と違いとても暖かい。
生活ラインが集まっていて、上が攻撃されてもここは何も影響を受けないと言う。 
何かを掘る音が聞こえてくる。ここの地下からだ。もしかしたら ドラクマの奴らが道を掘っているのか?
地下道を掘っていたのは 右肩にウロボロスの入れ墨をしている”怠惰”スロウスだった。
かなりの巨体である。面倒くさいといって 素手で道を掘り続けている。
エドの足元に亀裂が・・・・・・・・・・・・・。