鋼の錬金術師-11 | 鷲

私の読書の感想

エドの母親 トリシャの墓の前。
ホーエンハイムは立っていた。エドは父親にいろいろ我慢していた感情をぶつけるが、
何も 会話が成り立たない。何故 家を燃やしたのか訊かれ これが俺たちの覚悟だと。
しかし ホーエンハイムは”自分達の過ちを その跡を見たくないからじゃないのか”
逃げたなエドワード。
二人はウィンリィの家に帰った。夜 父親はピナコに本当に二人が錬成したのはトリシャだったのかと。
髪の色 瞳の色 人間の形をしていなくとも それくらいはわかるだろう。
二人の話を盗み聞きしていたエド。
夜が明け ホーエンハイムはピナコに”じきに酷い事がこの国で起こるので よその国に逃げとけ” 
ピナコは彼らの帰る場所だから 逃げはしないと。

ホテルの一室。エドとウィンリィ リンとランファンでホーエンハイムのことを話していた。
リンの父親は皇帝で その第十二子として産まれた。シンは50からの少数民族の集まり。
皇帝が最近 病に臥しているので、次期皇帝の争いが起こっているらしい。
争いを鎮めるためにも 自分の一族の地位を上げるためにも不老不死の法が必要だ。
そのため アルの無限の体力 食事も睡眠も必要ない身体はそれに近いと。
だが アルは自分の身体には時限爆弾があるという。

ノックス。彼は大佐の偽焼死体をロスと鑑定した鑑定医だ。
彼はその死体がロスではないことを知っていた。だが 黙っていた。
同じイシュヴァールの戦友として協力した。戦友というよりは共犯者というのが正しい。
大佐は今 脊髄についての書籍を読んでいる。部下 ハボックの回復のためだ。
ブレダをドクター・マルコの下に向かわせるが、エンヴィーに先をこされていた。

嘔吐しながら過去のトラウマと向き合うエド。雨も降ってきて 機械鎧が軋む。
掘り出した母親は母親ではなかった。髪の色が違ったのだ。これは母親 トリシャではない。
でも これが弟が元に戻るという確証を得ることになる。

また 街で行きだおれているメイ。今度はヨキに救われる。
今 スカーは国家錬金術師を殺して回っているところだ。

エドはイズミに彼女が錬成した自分の子供は本当に自分の子供だったのか訊いた。
イズミは受話器をおろす。
ピナコはエドにトリシャがホーエンハイムに残した遺言を伝える。
どうやら母親はホーエンハイムと何か”約束”をしていたらしい。

中央に戻ってきたエドはアルに真実を伝える。
じゃあ 自分は見知らぬものを錬成して肉体を奪われたのかと 動揺するアル。
エドは アルに自分たちが錬成したのが10歳の時。それより前の記憶があるか訊く。
アルはエドの憶えていない記憶を持っていた。
それに 10歳から今にあたるまでの記憶も蓄積されている。
だったら記憶はどこに蓄積されている。鎧だけのアルに。
エドは アルの肉体は確かに”持っていかれた” どこかに存在しているアルの肉体は今も活動している。
アルが真理の扉の中で手をさしのばした先にいたのは アルフォンスだった。
それに 自分はあの母親と思っていた物体の中から苦しんでいる兄を見ていた。
あれは 母親ではなかった。アルは兄に感謝する。ずっと 自分が”二度”母親を殺したのだと思っていたから。
イズミもエドに感謝する。子供は自分の子ではなかったらしい。救われた気がすると。

エドとアルは真理の野郎をぶっとばして あそこからアルの身体を引っぱりだすと。
そんな エドの背中を見つめるウィンリィ。こんなに背中 大きかったっけ?

病室 ボーっとしているハボック。大佐に自分を置いていけと伝える。
動けない駒はこの国にいらない。大佐が奪おうとする大総統の座に協力することができない。
大佐は 置いていくが追いついて来いと。先に行って上で待っていると。
優しすぎる あんな人が上に立てるわけがない。だが そういうバカが一人いてもいいのかも。
大佐は 中尉に軍服を持って来いと命令する。まだ傷は完治していない。

メイはスカーに挨拶をすませて 同行させてもらうことに。
彼の右腕にある入れ墨は 戦いで殺された兄の研究の成果。
国家錬金術師に殺された兄。

話しを盗み聞きしていたリンが入ってくる。
協力して人造人間を一体捕まえてみようと。作戦はエドが中央でボランティアに勤しみ。
目立つことでスカーを誘き出す。スカーが邪魔な人造人間は必ず 仕留めに現れる。
そこを 待機していたリンとランファンに捕獲させる。
結果 スカーは釣れた。偶然現れた大佐も協力することに。
スカーが現れたことで やってきたのはブラッドレイとグラトニーだった。
グラトニーを囲む ランファンとリン。
大総統がのこのこ歩いてくる。二人とも彼から人造人間の気配を察知することができなかった。
急に加速し 建物上にいるランファンを斬るブラッドレイ。