屍鬼-06 | 鷲

私の読書の感想

徹による最後の吸血がおわった。
次の日の朝、夏目は静かに眠っていた。
母親はもう我慢できず家出。
父親は夏目の死を知って、表情がまるでゾンビのよう。

節子さんの夫”徳次郎”さんが血を吸われた。
この村は安森家、田茂家、竹村家、尾崎家が仕切っている。
徳次郎さんは安森家のだった。

それを知った清信の父親”信明”は急に血相を変え、お見舞いに行きたがる。
明らかに異常だった。
信明は四肢が不自由になってベッドで寝たきりなのに。
対面する二人。
徳次郎は天井を見てボーっとしている。
帰り。
信明 「あれが村に蔓延している?」
何かを悟ったように。

敏夫の妻”恭子”が辰巳によって血を吸われていた。
彼女は都会で働いていて、敏夫の母に言われ嫌々この村にきていた。
二人は愛し合ってはいない。
尾崎家の跡取りとして適当に選んだ女。
まだ都会の大学で学んでいた頃、バイト先で出会った。
彼女は敏夫が医者になると知って近寄ってきた女。

夜、辰巳が最後の吸血を行うのを素通りし、彼女を実験体にすることにした。

―――10月13日 木曜 大安
徳次郎が死んだ。
信明は桐敷家宛ての手紙を清信に渡す。
いや、分かるはずがない。
父はずっとベッドの上に居たんだから。

―――10月14日 金曜 赤口
夜。
実験の様子を撮影する敏夫。
脳波計が急に反応を示す。

一瞬ではあるが、恭子が目を覚ました
少しずつ変わっているんだ。
血液を採取した。
朝になった。
彼女の身体が陽の光によってケロイド状になり水泡が。
すぐに、遮光された部屋へ運ぶ。
そうするとすぐに傷は癒えた。
メスで身体を切るが、すぐに治る。
採取した血液は黒くなっている、そこに自分の血を入れるとまた色が明るくなった。
連中の本体は血液なのか?
でも心拍は停止したままだ。
麻酔も効かない。血液に酸素をいれたが効かない。大量の薬物をいれても効かない。
拝借した本尊を掲げてみると拒絶反応をみせ、気絶した。
大腿静脈を切断するがすぐに血が止まる。
肘正皮静脈を露出して切開する。
どこかで血液が遮断されるようだ。
耳と鼻から穿刺針とカーテルを突っ込み脳を破壊してみる。
だが何も起こらない。
結論、こいつらは怪我に恐ろしく強い
恭子は実験中にを流したり悲鳴をあげることはあった。
最後に胸にを突き立てることにする。
今までにない拒絶反応をみせる。
杭を槌で―――――――――
恭子は死んだ。

大量の出血
清信はその後、部屋に来た。
唖然とする清信。

―――かおり
父親が最近ボーっとしている。
母親もその事に苛立っていて、家庭は崩壊気味
そしてとうとう死んだ。
その後は母親は”江渕クリニック”に葬儀を依頼した。
最近出来たクリニック。
もちろん屍鬼が運営している。

電話後すぐに家に来た”江渕”という男。