オーストリア生まれの動物学者、カール・フォン・フリッシュ(1886-1982)は、ミツバチが採蜜源の花のありかをダンスによって仲間に伝えていることを、忍耐強い実験と観察により解明しました。
その名も収穫ダンス
【アニメ・みなしごハッチ】
スズメバチに襲われ、母と離れ離れになってしまった主人公ミツバチのハッチが、まだ見ぬ母を探して苦難の旅をする物語です。
ハッチがまだ卵の頃、シマコハナバチのおばさんに拾われ育てられましたが、「自分はミツバチなんだ」ということを知り、本当の母を探しに旅に出ます。
ちなみに、鳥や、ネズミなどの哺乳類、カエルやトカゲなどの両生類や爬虫類、クモやスズメバチ、カマキリなどの昆虫類のみならず、人間もが悪役です!
人間による環境破壊がいかに虫達に甚大な被害をもたらしているのか...
子供向けアニメにしては極めて深刻かつ現実的なテーマが取り扱われています。
『昆虫物語 みなしごハッチ』
(1971~1972年)
『昆虫物語 新みなしごハッチ』
(1974年)
『昆虫物語 みなしごハッチ』(リメイク版)
(1989~1990年)
しかし、2010年公開の映画
『昆虫物語 みつばちハッチ~勇気のメロディ~』(英題:Hutch,the Honeybee)には、、、
優しそうな人間の女の子が登場します!
一人旅を続けるハッチは、人間の住む街 セピアタウンに辿り着き、イモムシのクネクネやニョロリ、乱暴者のカマキリ、姐さん肌のテントウムシと、多くの個性的な虫仲間に出逢います。
そして、ひとりぼっちでハーモニカを吹く幼い少女アミィと出逢うのです。その音色の虜になったハッチはアミィに近づいていき・・・というお話です(^-^)
...1970年から長く愛されてきたアニメ「みなしごハッチ」は映画になり、みなしごというタイトルも「みつばち」に変更されました。
小学生の頃再放送のハッチを観ていた私は、(現実の蜂に襲撃されたトラウマもあり) ハッチのことを「可愛い」とか「可哀想」なんてこれっぽっちも思えませんでしたが(笑)
付き合いで観たこの映画は、(期待していなかった分)良かったですよ(^-^)
前半は正直寝ないように頑張りましたが(笑)、ハッチの一途な想い・仲間を思う勇気が、私の心にも変化をもたらしました!
そういえば、幼少の頃私を襲撃してきた蜂は...ミツバチではなくアシナガバチだったなぁ...
この映画からは「自然の摂理」や「友情」「別れ」など、多くのことを学べますし、親子で観るには最適なアニメ・ムービーだと思いますよ(^-^)/
大人になっていくってことは「何かを失っていくこと」...なんですね~(-。-;
フランスのミツバチ、M&M'sの食べ過ぎでおかしな色の蜂蜜を!(2012年)
【人間が飼養する蜂群の減少】
過去10年、この現象(減少)はヨーロッパやアメリカで急速化し、いまや中国や日本でも起こっているそうです。
ミツバチは、作物の花粉を媒介する存在として世界中でますます重要になっていますが、人間が地球を管理する方法を根本的に変えなければ、増加する世界人口を養うために必要な花粉媒介生物の衰退はこれからも続くだろう、と報告されています。
いまやハッチたちの天敵は、鳥や爬虫類のみならず
・破壊力のある殺虫剤
・害虫
・大気汚染
など...
「人間が、花粉媒介生物も含めて自然に起因する資産をどう管理するのか、あるいはどう管理し損なうかは、21世紀における人類全体の未来をある程度左右することになるでしょう」
実際のところ、世界の食物の90%を供給する100の作物種のうち70以上はハッチたちが受粉します。
(いや、厳密にはハッチは男の子で王子なのでそんなことはしませんが...)
我が国では人間の受粉活動(子作り)が減り、少子化が進んでおりますが、
日本の養蜂家たちは「最近、蜂群の突然の消失に見舞われて困っている」と述べています。
「人間社会は、この不足分を補うために、“工業規模”の蜂の巣や人が管理する蜂群への投資を増やしています。野生の蜂の生息数を回復させるために、周囲のランドスケープをより適切に管理しなければなりません」
ハチミツの健康効果に興味のある方はこちらもどうぞ
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独立記念日 [フィリピン]
米西戦争中の1898年6月12日、フィリピン革命軍の最高指導者アギナルド将軍はフィリピンの独立を宣言!
当初は1946年にフィリピン共和国として独立した7月4日を「独立記念日」としていましたが、1964年から「独立記念日」は6月12日となり、7月4日は「比米友好記念日」となりました。
誕生日
アンネ・フランク (『アンネの日記』著者)Anne Frank(1929~1945年)
沖雅也 (俳優)(1952~1983年)
松井秀喜 (野球(外野手))(1974年~)
忌日
カール・フォン・フリッシュ (墺:動物心理学者,「ミツバチのダンス」を発見) ノーベル生理学医学賞(1886~1982年)