言わずと知れた「漫画の神様」、手塚治虫。語りつくされた感がある方ですが、語りたいと思います。
漫画少年だったこともあり、生前、手塚さんを見ておきたいと思っておりまして、なにせ「神様」ですから。
1980年 手塚治虫さん総監督で「火の鳥~2772愛のコスモゾーン」というアニメ映画が公開。初日に「手塚さんの挨拶」が告知されました。なので初日に並んで行ったんです。
当時のアニメ映画の初日特典は実際の映画に使われた「セル画」プレゼント。それも楽しみだったんですね。
館内に入る前にセル画が入っている封筒と「数字の入った番号札」をもらいました。
番号札の意味がよく判らなかったのですが、係りの人が「持っていてくださいね~」と言っている。
なので持ってシートに座りました。しばらくして手塚さんが壇上に。写真や映像で見た、(ベレー帽に厚メガネ)そのままのイメージでした。
手塚さんの横に「落語の演目台」を大きくしたような白いめくり式用紙が置いてあります。手塚さんの手には毛筆用の太い筆と墨汁らしきもの。突然、横の白い紙に一筆書きのように「火の鳥」を描かれました。
一瞬で描き終わった「火の鳥」の後にアナウンス、「番号札〇番の方!」観客席から「キャー!」の嬌声が上がります。(え~!番号札って こうゆう事だったの?!)一気に会場がヒートアップ。当選番号を手に壇上に上がった女性に大きな紙をクルクル巻いて手渡す手塚さん。続いて2作目「ブラックジャック」、もう番号札と壇上を交互にドキドキしてアナウンスコールを待ちます。多分、会場のほとんどの方がそうだったと思います。結局3枚描かれましたが私は当たりませんでした。
けれど今なおその時のシーンが映像として頭に残っています。
