こんにちは。
69回目、好きな映画シリーズ「今日の一本」第十一弾!
本日、ご案内するのは1993年公開の作品


『生きてこそ』(原題『ALIVE』)です。

このブログでも過去に何回か触れていますが、93年(ちょうど30年前ですけど)って、ある目的のために一生懸命貯金をしていた時期なのですが、こうして振り返ってみると、CDもかなりの枚数を購入しているし(しかも、かなりマイナーなバンドの作品を)、映画も結構観ていますねぇ。

ボーナスをアテにしたローンやクレジットを、ずいぶん利用していた記憶があり、毎月、給料日前はヒーヒー言ってたはずなんだけどなぁ……
きっと、バブル景気の最終末期だったのだと思います。
もう二度とこんな時代(バブル)は巡ってこない。
今後の日本は果てしない低成長期に突入する!と、仕事で付き合いのあった先輩が仰っていましたが、その方はしっかり時代を先読みされていたんですねぇ。
いま考えると、その点僕は完全に甘ちゃんでした。

そんな切羽詰まった日常生活の中でも、自転車操業のような、その日暮らしを続けていたのですから……

ところで、映画についてですが、この作品は実際に72年に起こった飛行機墜落事故のドキュメンタリー小説が原作になっています。



主演はイーサン・ホークです。

彼は好きな俳優で、他にもおススメしたい映画はたくさんあるのですが(『ガタカ』『晩秋』など)、今回はこの作品を選びました。





ウルグアイの高校ラグビー・チームが遠征試合でチリに向かう途中、小型の旅客機がアンデス山脈に激突し、雪山に墜落し、遭難してしまう。

救助される確率が日に日に減ってゆく中、奇跡的に生き残った彼らの極限のサバイバルが始まる。水も食料もほとんど無い状況で彼らは究極の選択に迫られる。

事故死した友人や家族の肉を食べて生命を繋ぐのです。

つまり、カニバリズムです。



もう一度繰り返します。

これは実際にあった飛行機事故を基に製作された映画です。

僕たちは普段、友人、知人との会話の中で“究極の選択”といったような雑談をしますよね。

もっともわかりやすく、下世話な例を挙げるなら「う◯こ味のカレーか、カレー味のう◯こか?」みたいな……

そんな低俗なことではないのです……

当時の僕も、真剣に考えたものです。

あれから30年経って、現在の僕が思うのは、ひとの考え方は不変ではない……ということです。


生きることを最後まであきらめないナンド(E・ホーク)がメンバーを集め、厳寒のアンデスを越え、救援隊を呼び、最終的には16人が生還します。


20年後の現在(93年)、年老いた生存者の一人として、その事実の語り部役(ナレーター)を演じるのがジョン・マルコヴィッチです。



ということで、本日はこの辺で終了です。

また、お会いできますように……