「ふっ、今日もまた一日が終わってしまったな。」
若干、ナルシスト気味に一日を優雅に振り返っていると、
「つぶやきさぁ～ん!!」
雰囲気を壊すデカイ声の主は、看板をしまいに行っていたはずの、Ｍｒ.Ｎ。
「どうした？看板閉まったかい？」
階段を猛烈ダッシュして上がってきたＮは、息が切れてるだけでなく、それとは相対した神妙な面持ちでつぶやきに何かを伝えたがっているようにも見えた。
Ｎ「あっ‥‥あ‥あの‥、つっ‥‥つぶ‥。」
言葉にならない声で必死で何かを伝えようとするＮ。
その必死な表情に何かを感じとったつぶやきは、「おい！落ち着けよ!!」と冷静に諭した。
そして、呼吸を整え落ち着きを取り戻したＮは、こう切り出した。
「あ‥あの！こ‥‥こ‥これっ!!これを見てください!!」
んっ!?
彼の手には、一枚の名刺。
つぶ「何だよ、ただの名刺じゃないかよ。」
Ｎ「いいから見てください!!あっ‥すいません。」
つぶやき自身、温厚なＮが声を荒げるところを見るのは初めてだった。
つぶやきは、驚きのあまり一瞬言葉を失ったが、最後は観念したように、ため息をつきながら、その名刺を手に取り、目を通してみることにした。
それがこれから起こる衝撃的な出来事の幕開けとも知らず‥‥‥
！！！！
その瞬間、衝撃のあまり膝は崩れ落ち、身体は震え、目からは尋常ではない涙がこぼれ落ちてきました。
つぶ「う‥う、嘘だろ‥‥。」
感激のあまり、涙をこぼすつぶやき。
それを目の前で見守るＮは、つぶやきの心中を察し、こう言った。
Ｎ「はい。まぎれもない事実です。」
彼の目からも、涙が流れている。
そう。
彼もまた一人の被害者なのだ。
続く。
P.S
画像は、ブログの内容とはまったく関係ありません。
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